君じゃなきゃダメなんだ。
□熱をもって熱を制す
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「キュヒョナ・・何してるの?」
「ミニ、早く治すにはこれが一番効果があるんですよ?」
俺はヒョンに覆い被さる。過去にあんなに酷く抱いたこともあるというのに、そんな俺の口から「体を大切にしないと怒る」という言葉が出たのだから、ちょっと笑えてくる。
「キュヒョナ、僕に無理はさせないって前に誓ったよね?」
「そうですね」
「だから今から何もしないよね?」
「いえ、ヒョンのためにするんですから大丈夫ですよ」
なかなかかみ合わない会話に苦笑する。もうあれから半年も過ぎたのだ。しかもヒョンは順応性が優れているらしく、今では多少激しくしても大丈夫なようになった。
最近ではヒョンの方から俺を求めてくるぐらいだ。恥ずかしがるヒョンも可愛かったけれど、素直になったヒョンはもっと可愛い。
「ちょ、僕熱あるんだってば!・・あっ」
「知っていますよ、だから今から一緒に汗をかきましょうね?」
「キュヒョナ、それオヤジく・・んうっ」
俺はヒョンが最後までその言葉を言う前に唇でそれを遮った。
「ほら、何だかんだ言ってミニも期待してるんじゃないですか。もうこんなになってる」
キスをしただけでヒョンの自身が反応し始める。そこを触れば少しシミになっているのが分かった。
「キスだけでも気持ちいい?」
わざと耳元でそう囁くと、ヒョンの身体がピクリと反応した。
「んっ」
「本当、ミニって俺の声に弱いですよね」
前にヒョンにこの声が好きと言われてから、それならと行為をする度に耳元で囁きながらするようになった。すると案の定俺の声に身体が反応するようになった、というわけだ。
「う、うるさい!」
「ミニ、そんな顔をしても可愛いだけですよ」
涙目でにらみつけるヒョンにふと笑い、俺は行為を続けた。