HOTEL SHINING★
□キュヒョンの1日
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朝。
いつも通りの時間に目覚めると、隣には裸でスヤスヤと眠る男、ウニョクがいた。
ウニョクとは恋人という甘い関係ではなく、ただの仕事仲間である。ウニョクはどうしようもなく間が悪い男であり、真面目に清掃員として仕事をこなしているのだが、いつだって誰かと誰かの情事に出くわす。
ある日キュヒョンがその現場に居合わせたことがあり、まんまと言いくるめられ、それから時々夜にキュヒョンの部屋に訪れてセックスをする関係になってしまった。
夜にセックスをしないと眠れない特殊体質のキュヒョンは、ウニョクのこのどうしようもない昂りをぶつけるような激しいセックスがあまり好きではなかったが、いつも悶々として少し可哀想と思うため、許すことにしていた。
ピピピと鳴り始める目覚まし時計を止め、キュヒョンは顔を洗い身支度を始める。
「ヒョン、俺早いんで行きますね」
そう言って少し揺さぶってみるが、気持ち良さそうに寝ていて起きることはない。そういえば今日は休みだと言っていたことを思い出し、そのまま部屋を後にした。
従業員寮から徒歩一分で職場に着く。キュヒョンがスタッフルームに入ると、ソンミンが既にいて着替えをしているところだった。
「おはようございます」
「おはよう、キュヒョナ」
ソンミンはキュヒョンに気付くとニッコリと笑った。そんなソンミンを今日も可愛いなと思いながら、その隣でロッカーを開け、キュヒョンは着替えを始めた。
その様子を舐めるように見ていたソンミンはいきなりキュヒョンに抱きつく。
「キュヒョナ、少し胸大きくなったんじゃない?」
ソンミンは後ろから抱きついた手でいやらしくキュヒョンの胸を撫でる。
「ふふ、ヒョンがこうやって毎日触っていれば大きくなっているかもしれませんね」
キュヒョンのものより豊満なそれを背中に感じながら、されるがままになる。