Short
□round and round…@
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どうしようか。ドンヘ本人になんて言えないし。何でも知ってそうなキュヒョナに聞いても後が怖いし…。
「あれ。ヒョクチェ、どうかしたの?」
さっきのこともあり、頭を整理するために部屋に戻ってベランダで風に当たっていると、買い物に言っていたソンミニヒョンが帰ってきた。
今日、俺はヒョンと同室だ。本当はヒョンはキュヒョナと、俺はドンヘと同室だったのだが、ヒョンから俺とがいいと言ってきたのだ。
俺も、今ドンへと同じ部屋になるのもなって思ったため、それを受け入れた。元々ヒョンとは仲が良いし、長い付き合いだから誰も疑わなかった。
それに、キュヒョナにとってもいいと思ったから。ドンヘには悪いけどね。
「ん、ちょっと…ね」
「ドンへと何かあった?」
ドンヘとは特に何もないし仲良くやっている。ただ、俺の気持ちが追いついていない…だけ。
ヒョンになら、相談できるかな?
そう思って、俺はヒョンに悩みを打ち明けた。
「それは…大変だったね」
俺の思っていること、さっきのことも全部話した。ヒョンは他のヒョン達の関係を知っていたみたいで、俺はそれにも驚いた。
「難しいよね、誰に聞いても結局自分を変えるのは自分でしかないんだもん…僕もね、キュヒョナが好きなんだー」
ヒョンがキュヒョナを好きなのは何となく感じていた。
「でね、キュヒョナが僕のこと好きなのも知ってる」
あれに気付かない人はいないだろうというくらい、キュヒョナの気持ちはだだ漏れで、うまく隠せていない。
「今日ね、一緒の部屋になったら確実にそういう関係になるだろうなって思ったの。僕もずっとこのままでいるのも辛いから」
確かに、ヒョンが好きと言えばそれで恋人になれる。なのにヒョンは何故言わないんだろう?
「キュヒョナから好きって聞きたいのもあるし…それにね」
「それに…?」
ヒョンの顔が少し赤くなる。
「僕も、初めてなんだよね」
困ったように笑うヒョン。ヒョンがここにきた理由は、俺のそれと同じなんだと理解した。