Book(妖怪系オリキャラ)
□最初:クラス
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妖館学園高等部三年生の狐芦李音はクラス替えが終わった自分のクラスへと向かう。
クラス替えして始めての登校。
どんな人たちが同じクラスになったのか気にしながら教室へと入る。
ガララッ
教室へ入ると顔合わせが初めての人たちばかりだった。
李音はふーん。とつぶやいて自分の席を探し座る。
座ってから10分が経過した頃に担任は入ってきた。
「今日からお前らの担任になった骸堂庄汰だ。よろしくな。ま、気楽に行こうぜ。めんどくさい事は嫌いなんだ。」
そこで李音はぴんとくる。
この人はがしゃ髑髏なんだ。
「じゃあ、めんどくさいが名前覚えるために何人かに自己紹介してもらう。全員とは言わない。俺が気になったヤツの名前を挙げていく。呼ばれたヤツは順番に自己紹介してくれ。」
なんという差別。
「まずは雪城。」
骸堂がまず指名したのは、肌が白くとても妖艶な姿をした女。
「あたし?あたしの名前は雪城美乃里。めんどくさい男は嫌い。ビターな大人の味のものが好き。よろしくね。」
男子からの歓声が起きる。
「次は猫矢。」
次に指名したのは眠そうな眼をした黒髪の男。
「めんどくさい。…猫矢類斗。適当によろしく。」
次は女子からの歓声が起きる。
「次は、鬼音。」
赤髪で鋭い目つきをした男に次はあてる。
「俺かよ。俺の名前は鬼音流。あとは他に言うことは無い。」
またもや女子の歓声。
「鎌寺ー。次よろしく。」
次にあてたのは背が小さく丸い眼をした中学生みたいな男。
「ぼ、僕?名前は鎌寺港。仲良くしてくれたら嬉しいな。」
女子の可愛いー!という歓声。
「次天邪。」
次はいかにも能天気そうな男。
「ボクは天邪蓮でス。ま、仲良くしてくれたら嬉しいですネー。」
「次は山蛇。」
次にあたったのはつり目でアシメの短髪に八重歯が特徴な男。
「俺の名前は山蛇陽。よろしゅう。」
「鳥内野次な。」
次は無表情で無気力っぽい女子にあたる。
「…鳥内野那琉。…よろしく」
男子の大きな歓声。
「じゃあ、最後狐芦。」
最後は李音。
「僕ですか。僕の名前は狐芦李音。基本一人が好き。よろしく。」
「ありがとな。じゃあHRはここまで。次は休憩時間だ。」
李音は今自己紹介した人たちが何の妖怪か分かった。
先生はがしゃ髑髏。
雪城って人は雪女。
猫矢は猫又。
鬼音は鬼。
鎌寺は鎌鼬。
天邪は天邪鬼。
山蛇は山蛇大蛇。
鳥内野は鳥天狗。
そして僕は九尾。
面白くなりそう。