Book(学園オリキャラ)
□海水浴
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桜花学園は只今夏休み中。
柊は家に居た。
柊が一階に降りてる途中、母から名前を呼ばれる。
「ひいちゃん、お母さん今日からお父さんと旅行に行くんだけど、お兄ちゃん達と留守番出来るー?」
いきなりだな、と思いながらもご飯の材料もあるし、無くなったら買いに行けばいい事だと思ったから心配は無いので柊は了承する。
「うん。大丈夫だよ。お父さんとゆっくりしてきなよ。私は心配ないから。」
「あらあら、ありがと。そうよね、ひいちゃんは大丈夫よね。あッ!お兄ちゃん達帰り遅いけど大丈夫?寂しくない?」
お母さんは心底心配してる顔で柊を見つめる。
「大丈夫、大丈夫。心配しないで行って来なよ。兄さん達にはちゃんと言っておくし問題ないよ。」
柊は少し苦笑して母の心配を和らげる。
「ホント?ホントにホント?大丈夫?じゃあ、行って来るね。」
「うん。ホント。大丈夫だからいってらっしゃい。」
バタン
「全く。心配性だな。お母さん。じゃあ、ひとまず昼ごはんでも作ろう。」
そう言って柊はキッチンに向かいご飯の支度にかかる。
ある程度作ったらテーブルに持って行き、おかずにラップをかけて置いておく。
それから柊は自分の部屋に戻り、宿題を進める。
宿題をやり始めて約一時間後に柊の携帯に電話がかかってきた。
携帯のサブウィンドウに目を移すと丹波春樹と記されていた。
すぐさま電話に出る。
「もしもし。…丹波?どうしたんだ?」
『あ。柊?明日さ、海行かない?今行ける人探してる途中なんだよねー。』
「…いきなりだな。…うーん…」
『なんかさ、蓮も誘ったんだけど柊が行かないなら俺は行かない。って言い始めるしさ。』
「…そうなのか…。他は?」
『他はね、OK出たんだよねー。だから柊も一緒にどうかと思ってさ。』
「うーん。まあ、たまにはいいか。分かった。」
『よっし!!じゃあ明日ねー♪』
「あぁ。」
「海か…。久しぶりだ。」
そこで家のドアが開く音。
それから柊を呼ぶ声。
「おーい。ひ・い・ら・ぎ・ちゃーん!!兄ちゃん帰ったぞー!何して遊ぶー?」
柊の部屋のドアが開かれる。
ノックは無し。