Book(学園オリキャラ)

□遠足
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遠足当日。



目的地は海。



これは生徒会が決定した事。




外に出た3年生は玄関前に止まっている数台のバスに乗り込む。




柊の居るクラスは一番前に止まっているバス。




乗り込んだ柊たち4人はバスが発車してまもなく雑談に入る。




「お前の名前は?」
柊が同じ班の暗い男子に話しかける。




「ぼ、僕の名前はい、伊勢来斗。」




「えー!!?あの伊勢来斗!!?アンタがー!?ほんとに!!?何でこんなとこに…」
丹波が鋭く反応する。




「ん?丹波。何か知ってるのか?」
丹波の声に驚きながら聞く柊。




「えー!?兼坂知らないのー!!?」




「あぁ、全く。」




「うるせえ。丹波。何でそんなにうるせえの。」
鬼島が迷惑そうな顔をしながら丹波に文句を言う。



「えー!!二人共知らないの!!?あの伊勢だよ!?顔見えないから分からなかったけどまさかね…あの伊勢とは…」




「丹波教えてくれ。伊勢が何だ?」
柊が改めて聞く。





「この人ね、今絶賛人気中の歌手グループのボーカルなんだよ!!」
丹波が伊勢を指差しながら言う。




「どんなグループなんだ?」
次は鬼島が聞く。
伊勢はずっと俯いてるまま。
顔が赤くなっているのは気のせいか?




「えーっとね、グループ名はBo-ndじゃなかったっけ?」
丹波が伊勢に聞く。




伊勢はこくんと頷く。





「へぇー…そうなのか。だったらお前自信を持て。」
そう言って柊は、伊勢の目にかかっている前髪をかきあげて撫でる。



伊勢の顔はとても整っていて目が大きくて可愛らしかった。




可愛らしかったが、伊勢の顔は真っ赤っか。
柊の顔を見てそのまま固まってしまった。




「…?どうした?大丈夫か?」
柊は伊勢の頭から手を離し顔を近づけて覗き込む。





「兼坂ってほんと鈍感。鈍いねェ…」
そう言って丹波はがっかりする。





「おい、柊がそんなんだからいろんな奴が寄ってくるんだ。これはもう俺のものだけじゃなくなっちゃったじゃねえか。」




伊勢は意識を取り戻してこう言った…
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