Book(学園オリキャラ)
□春
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入ってきた転校生。
この顔はモテるな。
「よし、じゃあ自己紹介しろ。」
先生が転校生に体を向けて言う。
「はい。俺の名前は鬼島蓮太郎です。よろしく。」
「鬼島だー。皆仲良くしてやれよー?うーんと、鬼島の席は一番後ろの窓側に座ってる女子の隣なー。空いてるだろ、あそこ。そこがお前の席だ。」
「はい。」
鬼島がやって来る。
座る際に、柊の顔をチラッと見る。
その時柊は視線に気づかず、窓の外に夢中。
「よーし、お前ら前向けよー。俺の名前は轟悠悟。一年間お前たちの担任を任されることになった。よろしくなー。」
柊がこの時思ったことは、しょっぱなから教室へたばこを口に咥えたまま入ってくるしょうもない男。だが、頼りにはなりそうなそんな感じ。そして、結構適当な性格だな。と感じた先生の第一印象。
そして、5分後にはHRが終わった。
休憩の時間。
「あと、3時間か。」
柊がそう言った後、隣の転校生に声を掛けられた。
「なあ、お前の名前何ていうんだ?」
「私の名前は、兼坂柊。お前は?」
「俺の名前は…ってさっき自己紹介で言ったはずだけど。」
「…忘れた。」
「まあいいよ。俺の名前は、鬼島蓮太郎。これから分からないことお前に聞いて良いか?」
「あぁ、わかる範囲でな。」
「さんきゅ。」
そして帰りの時間。