□虚言屋少女→仕事
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虚言屋少女→仕事














今日も仕事だ…と、女子高生らしくないことを言いながら歩く彼女は虚言屋だ。
それでも、(仮)である。
企業化なんてしていなし、したらまずいことになる。と、
飛んで来る依頼が念を押して言っている。




今日もまた、まずい、彼女にとっては存在価値が彼女のもとに飛んで来た。
依頼内容はヤクザ界では一番と言われる鬼神組に
この場所が警察に勘づかれている″
という嘘をを吐いてこなくてはならない。
毎回、依頼はなぜそんなことを言わないといけないのかなんて内容までは聞かない。
深入りをしない事を決めているのだ。








彼女はかったるい学校を終わらせてから
高校生とはわからない服装に着替え、鬼神組のいる事務所に足を運んだ。
どこにでもありそうな古めな灰色のビルで、
あまりにも人が来るような会社があるとは思えないビルだった。
そこの2階にあがり右にまっすぐ行って一番奥の部屋だ。
ここでスイッチが入る。
いわば一般のセールスマンがお客さんの家の前まで来て
仕事スイッチを入れるような感覚である。




いつもこのときから頭の中でドーパミンが湧きだしてくるのがわかる。
仕事をするときは楽しみだった。




ガチャ…古く、錆びた扉のノブをゆっくり回した。
そして中に入って遠慮なく一歩踏み出してから


少し話させて頂きますね?
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