魔法少女リリカルなのは〜蒼き騎士王列伝〜
□〜第三話 再臨 紫天の守護天使と深淵の闇 後編〜
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〜サザンドラ砂漠地帯・遺跡前〜
アリサ「バーニングバレット!ファイアッ!!」
アリサは、無数の火球をなのは達に向けて発射する。
なのは達はすぐさま三方向に別れて火球をよけるが、それがアリサの狙いであった……
なのは「っ!?」
アリサ「ハァァァァッ!!」
なのはのところには、アリサがフレイムアイズで接近戦を挑み。
レベッカ「クルマルス!ガーネット・スパーク!!」
フェイト「くっ!!」
フェイトを上回る機動力を発揮する箒型デバイス「メルクリウス」に乗りながら、レベッカがマスケット銃型のデバイス「クルマルス」から射撃魔法を放ち、フェイトを翻弄する。
すずか「ヤアァァッ!!」
はやて「くぅっ!!」
すずかも、スノーホワイトを接近戦形態「クローモード」に変形させ、四本の大きな氷の爪の付いたスノーホワイトではやてを攻める。
これは、アリサ、すずか、レベッカの考えた作戦だった。
なのはとはやては、接近戦が苦手であり、対してアリサとすずかはアルトリアとオリヴィエ、アミタやキリエとの訓練によって、なのは達以上の実力を身に付けている。特にすずかに関しては元々運動神経がなのは、アリサ、フェイト、はやての中で最も高いという利点もあった。
そして、接近戦ではなのはとはやてより高い実力を持つフェイトを、高機動力と遠距離射撃能力を持つメルクリウスとクルマルスを使うレベッカで抑える。レベッカ自身もアリサ、すずかと同じくアルトリア達によって鍛えられた経験があり、その実力は二人に劣らない。
闇の書事件以来、なのは達が魔導師だと知っているアリサとすずかは、なのは、フェイト、はやての三人の得意分野を知っており、自分達二人でなのはとはやてを相手し、機動力で自分達より上のレベッカをフェイトに当てるという作戦で、三人より魔導師としての経験が長いはずのなのは達を圧倒していた。