ギルド
□届け、僕の音
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ここはユーグリ音楽高校。バンドマンの卵がたくさんいるとかいないとか。
そして、その1つ「ギルド」でベースしてるのが俺 TAKUMA。
「ね、ギターとベースって何が違うの?」
突然後ろから叫んだのは、幼馴染の咲夜。
「それでも音楽学校の生徒なの?」
「私楽器は弾けないんだよねぇ…一応ボーカルだし。」
「お前のバンドのベースに同情するね。」
「あ、ひっどーい!」
俺たちはいつもこんな感じ。高校生にもなったというのに、付き合いは変わらない。
「ね、りゅーりゅーは?」
「ホームが終わってないみたいだよ。まだ来てない。」
「ふーん、残念。せっかく一緒に歌ってもらおうと思ったのに。」
「またRYUICHI?」
「まあね、私ギルド一番好きだし、りゅーりゅー好きだから!」
それが俺の悩みであり、喜ばしいことでもある。