ころらる

□強く、ただ強く
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暫くラルに抱き締められながら泣き続けた

漸く少し治まる事ができ、今思うと泣き叫んだのが恥ずかしく思えてきた



けれど……人が…大切な人が……死んでしまうのが

こんなに苦しいとは思わなかった……



「コ、ロネロ……っ」

「…ラル、貴方はコロネロの分まで強く生きなさい…」

「でも、オレ、は……」

「大丈夫…!呪いなんかに負けずに!強く…強く生きなさい!コロネロも…それを望んでいると思うわ…」

コロネロが…それを望んで、いる?

「えぇ………生きなさい、ラル」

「……………」


























オレはあの時から強く

ただ強く生きてきた……

少し弱くなる事もあり、泣いてしまう事もあった……

もう非73害線で体もボロボロだが…今…


今は───…








「沢田っ!!何ボンヤリしている!!そんな暇あるなら修行しろ!!」

「す、すみませぇん!!」






全ては、元に戻すために──…




END





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