05/10の日記

21:47
そうだ、日野に行こう。其の二
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えー…お次は井上源三郎資料館へ。

資料館に到着して、入館料を払い、家族皆で入ったのはいいのですが、ここで馬鹿息子が走りたがり、阻止しようとすると金切り声をあげて泣き喚く始末。

それは3歳の息子にしてみたら、つまらない事この上ないでしょうが、迷惑だ…迷惑過ぎる…。

急遽、旦那と私交代で見る事になり、先に私が見学する事に。

貴重な書物や近藤勇さんから贈られた刀などが展示されていて、井上源三郎さんのご子孫の方が色々と丁寧にお話をして下さいました。

マニュアル通りの説明ではなく、ご自分が見聞きした事を話してくれるので、とても興味深く、楽しいお話も聞けました。

私が聞いた話だと、井上源三郎さんと沖田総司さんは親戚同士みたいな深い仲で、よく沖田さんと多摩川に釣りに行っては囲炉裏で魚を焼いて食べたそうです。

その時の囲炉裏の縁は資料館に残されています。

『ここが沖田総司が座っていた場所で、こっちに源さんが座っていてね…』

なんて聞くと、物凄く身近に沖田さんと井上さんを感じます。

あと、笑ってしまったのが、多摩川で釣りをして魚を焼いている時、お腹を空かせた沖田さんが囲炉裏の縁にヨダレを垂らしたらしく、その事を話すと沖田さんファンの人は必ずその縁を触って行くのだとか(笑)

…え?私…?


私はですね、そうやって他人に流されるのは実に不本意でしてね…


………。


…………………。



…触りましたよ。


思いっきりナデナデしてきました。沖田さんのヨダレ。


ごめんなさい。沖田さん…斬らないで。


お腹を空かせてヨダレを垂らすなんて可愛いなぁ…なんて、思っていませんよ?


そういえば、池田屋事件の時、吐血した沖田さんを運び出したのが井上源三郎さんらしく、幹部なのにも関わらず最後までいられなかった井上さんは皆さんが二十両給金貰ったのに対して、十五両しかもらえなかったのだとか。

そうなる可能性も頭にあっただろうけれど、それでも沖田さんを見捨てる事が出来なかったのでしょうね。

源三郎さんが沖田さんの事を可愛がっている様子が伺えて、なんだかホッコリとしてしまいました。

お話を沢山聞いて外に出ると、なんと息子が井上さんの奥様や娘さんに挟まれてお菓子両手にハーレム状態。

『本っ当に可愛いですねー!』と絶賛の嵐。

ありがとうございます…と旦那を探すと、離れた場所でお茶を飲んでいました。

旦那曰く、旦那の分にと貰ったお菓子まで息子にぶん取られ、挙句の果てには遠くの椅子を指さして『とーちゃんあっち!』と遠ざけられ、息子は奥様や娘さん達に可愛がってもらって、山ほどお菓子を貰ったのだとか…。

出たな!マダムキラー!

そうやって他所の奥様には天使の笑顔を振りまくものだから、あっという間に人気者になってしまう息子。

本当に私の子どもか?

しまいには井上さんの奥様に『うちに来る?』と言われる息子。

…源さん、止めて!

あなたのご子孫の奥様がなにやらとんでもない事を言ってます(笑)

いやいや…でも、楽しいお話を聞けて、息子も可愛がってもらって、アットホームな空間に心底癒されました。

お庭には天然理心流の木刀が置かれていて、私も軽く素振りしてみました。
周りにいっぱい人がいたのであまり出来なかったけれど、一度限界まで素振りしてみたいなぁ…。

もっとマッタリとしていたい所、また来ます!と約束して次の土方歳三資料館へ!


またまた次に続きます→→

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