一なる元素とは

□管理官
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「うぅぅ…」




楪那の身体はぐったりして力が入らない。
まさか、生体エネルギーを吸われたためにあんなにキスマークがついたとは思わなかった。

そんな力を吸われた後すぐに立ち直る皆本や局長を尊敬した楪那。






「やだっ!楪那ちゃんのエネルギー…」



と自身の肌を鏡で見ながら呟く不二子。



「どうしたんです?監理官」
その呟きに疑問を持った皆本は不二子に聞く。

聞かれた不二子は首を傾げて少し考えた後、話した。



「楪那ちゃんの生体エネルギー…とても吸収しやすくてすぐに身体に馴染むのよ」
普通はこんなに早く馴染む事は無いんだけどなー。っとと楪那ちゃんの資料見せてちょうだい
そう言って局長に能力や出身などのまとめてある資料を渡させる。




暫くパラパラと資料を見ていた不二子は成程ねー、と言って資料を閉じた。


「何かわかったんですか?」



その様子を見て首を傾げながら聞く楪那に「えぇ、大体わかったわ」と返す不二子。



「楪那ちゃんの能力、複写能力は他の能力をコピーして色々な能力を使用できる能力よ。だから、生体エネルギーも楪那ちゃんの能力に合わせようと色々な能力に馴染むようになっているうのよ」

あ、でも…生体エネルギーが元々特別で能力がそれに合わせた、って言う考えもあるわ。

チルドレンのエネルギーも馴染みやすいんだけどあなたが今までで一番馴染み易かったわ


と最後にはハートマークがつきそうなぐらいで言う不二子。









「…さて、んじゃ…本題へ移りましょうか」








不二子が真面目な顔をしたことで本来、今日何を離そうとしていたかを思い出した楪那。



「あ…すいませんっ!」

「…あなたみたいにメイクするにはどうしたらいいの…?」

「…はい?」

「濃過ぎずぅ薄過ぎないメイクにしたいのよぉ!あなたみたいなぁ!!」





真面目な顔で聞いてくるから何かと思えばメイクについて聞くんかい!!、と心中で突っ込む楪那、皆本、桐壺、柏木の4人。

「ってちがぁああう!!!兵部や楪那の能力についてです!!」



その4人の共通した思いを不二子に告げたのは皆本。
あわせて他の3人も頷く。






「ぇー。不二子、仕事よりそっちのほうが気になるって言うかぁー…」



「仕事しろぉおおおおお!!!」






皆本の怒鳴り声がB.A.B.E.L内を響き渡らせた。








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