一なる元素とは

□友好関係
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「…誰?」

「藤浦葉」

「…」

「…」





こんな話をしたあとは沈黙。




向こうから話すだろうと待てばいくら待っても喋らない。


「それで?話って何かしら?」


瞬間移動で紅葉や葉の目の前に飛んで聞く楪那。

一瞬、驚いたような顔をしていたがすぐに納得する紅葉と明らかに顔を歪めて嫌な顔をする葉。


「成程ね…。少佐に気に入られる訳だわ」


「俺はお前なんか認めねえけどな!」


と言う2人。


「御免なさいねー。葉、少佐の事が大好きだから気に入られている楪那ちゃんに嫉妬してるのよ」
紅葉が笑って説明したら隣にいた葉は「大好きじゃねえし嫉妬もしてねえ!!」といって否定した。




「どうした楪那?」

その大声に部屋の中にいた皆本がベランダに出てきた。


「あっ、皆本さん!?」

楪那が止めようとしたがもう遅く


ガラッ―――

と扉を開かれる。



「…っ!お前らっ!!」


ベランダにいない楪那を探せばP.A.N.D.R.Aの幹部2人と並んでいる楪那を見つける皆本。


「あちゃー。まぁ、これ以上話すことも無かったし能力見せてもらったから十分だけど」
対してしまった!とか思っていなそうな素振りで「ばいばーい」と別れを告げる紅葉。


「あっ!こら待て!!」
皆本はそう怒鳴りつけるが空を飛べるわけでもないため追いかけては来れない。
「楪那つかまえてくれ!!」と言われたが捕まえる気分でもなかったから聞こえないふりをした楪那がいた。





そして2人は楪那の目の前から姿を消した。








「それじゃ、また会いましょ!」


「…俺はお前を認めねえ!」


目の前から消える直前に2人はこう楪那に言い残した。









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