一なる元素とは
□実践?
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「楪那はん!?もしかして瞬間移動したんとちゃう!?」
他社の能力をコピーできる能力を持っている楪那は葵から自然と複写して使ったのではないか、と考えたらしい。
「…そうなの?」
自分では全くわからないのか首を傾げて皆本に聞いてくる楪那。
「…多分、葵の能力を見ただけじゃ瞬間移動を使えるレベルには達しないんじゃないかな?」
複写能力の資料を見たが、複写した能力を何度も視ることによって超度が高くなる、というのが複写能力のデメリットだったはずだ。
いくら葵のレベルが7であっても関係無い。
「紫穂、少し透視てくれないか?」
「えぇ、わかったわ」
紫穂に頼み楪那の脳を透視てもらう。
「…楪那さん、兵部少佐の能力もコピーしてるわよ?」
「ふーん…って言うか京介といつ会ったんだ?」
と紫穂の透視に疑問を浮かべる薫。
「…昨日、不法侵入された。多分、楪那をからかったんだろ」
その直後、思い出したように楪那が大声をあげた。
「そう言えば、何で昨日、皆本さん私の寝てたベッドに来てたんですか!?」
「それも兵部の悪戯だろう…って楪那!!」
言うな、とでも言いたげな目で楪那を見ればその理由がわからず首を傾げる楪那。
すぐに理由はわかったが。
「みぃなぁもぉとーっ!!!!何で楪那さんと添い寝してんだよ!あたしらだってまだだって言うのに!!」
「うちという存在が居ながら!皆本さんのフケツっ!」
「どうせ寝たふりをして楪那さんの寝顔、楽しんでたんでしょ?」
「…えっ?」
「楪那が信じるから止めろぉー!!」
「うるせーっ!」
その後、薫の念動力によって皆本さんは気絶。
出勤2日目から遅刻…な楪那だった。