一なる元素とは
□能力
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あの後、皆でカルテなどを見た。
能力名
複写能力
超度
測定不能
「複写能力って何?」
興味津津と言う感じで薫が聞いて来れば葵と紫穂と楪那も同じだったらしく聞いてくる。
「事例としては視覚から他者が使う能力を読み取って複写…コピーする能力だ」
簡単に分かりやすく皆本は説明をした。
だが、と賢木が補足説明する。
「だが、あくまでこれは事例。この複写能力は最高で超度が3しかなかった。今回の測定不能
という結果からは何もわかんねえな」
「要するに楪那さんはあたしらみたいに強いってことなんだよな?」
その説明でもあんまり理解できていないようだった薫ははっきりと聞いてきた。
「いいや、事例としてはレベルが高いほど能力を複写しやすくなっているみたいだ」
だからと言って楪那が強いかは分からない。超度によってそれに比例するかも…、と付け足してきた。
「ふーん。まぁ、難しい話はよくわかんねえけど楪那さんはエスパーなんだな」
「あぁ」
何なんだろう、この感情は――
楪那は今の自分の感情が何なのかよくわからなかった。
「まぁ、検査で疲れたろ。今日はもう帰ってまた明日。色々、話そうぜ」
賢木の言葉で取敢えず今日は帰ることになった。
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