一なる元素とは

□出会い
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「ん?何やってんだお前ら」

そこに聞こえた新しい声。
振り返れば

「賢木か」

「あぁ、今日はどうしたんだ?」

「楪那のEPS検査をしようと思ってね。丁度良かった。お前、やってくれないか?」

僕は書類整理がまだ残っているから、と補足する皆本。

「んあぁ、構わねえよ。チビ共はどうするんだ?」

「賢木が楪那に手を出さないか見張っててもらう」

「ひっで!」


結局、チルドレンに見守られるなかEPS検査を受けることになった。

「よし、検査始めるぞ」

初めての検査に少し緊張している楪那。


「じゃあ、簡単な質問をするから答えてくれよ?」

「えぇ」

「今付き合っている男は?「賢木先生?」すんません」
はははー、と苦笑する賢木。

紫穂にすぐ止められたけれど、楪那は何となく賢木が気を遣ってくれたのだと思った。


おかげで幾分楽になった。
それに気付いたのだろう。賢木はニッと笑った。

「んじゃ、気を取り直して。」








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