一なる元素とは

□彼女達と
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楪那は皆本達に別れを告げて帰路に着こうとしていた。



「やっぱり、簡単に帰してくれないんだ」

苦笑しながら後ろを見ればそこにはチルドレンと皆本がいた。


「##NAMW2##っ!!B.A.B.E.Lに戻ってくるんだ!君の『やる事』と言うのはB.A.B.E.Lで出来ない事なのかっ!?」

そう皆本が説得し続けるが楪那は首を縦に振って「B.A.B.E.Lでは出来ない事よ」とはっきり答える。



「…楪那さんっ!!」
皆本の隣にいた薫が楪那のことを呼び楪那は薫へと目を移す。


「このまえ酷い事言ったのは御免なさい!皆本の事が心配で…」
薫が謝れば葵と紫穂も謝った。
眉の端を下げて言う薫に「気にしないで」という。


「皆本さんが大切だからこそ、よ!」
だから仕方がないの、そう付け足して言う楪那。



「私達の発言が原因ならもう戻ってきても良いと思うの」

「私、やる事があるのは本当よ。だから、戻れない」
紫穂の説得も空しい。


「…薫、紫穂、葵…諦めよう」
唐突に皆本がチルドレンの肩に手を置いて言った発言。
楪那は説得を諦めた、そう思って瞬間移動をしようとした。



だが、皆本が

「…監理官から、どんな手を使っても良い。連れ戻せ、そう言われているんだ」
だから、説得が無理だった今、能力の行使も厭わない。そう言いだした。




「え、でも…っ!」そう反対するチルドレンに

「でも楪那が犯罪に手を染めるような事は見過ごせない!!」
そういって無理矢理納得させる皆本。






「…楪那、もう一度聞く。B.A.B.E.Lに戻る気は?」
拒んだ場合は指名手配する、そう脅す皆本。
皆本も本当はそんなことはしたくないのだろう。
彼はこう言う時にすぐに顔に出る。



楪那は皆本達に無理をさせてしまっている、と感じながら答えた




―――ありません。










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