一なる元素とは
□寿命
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僕はいつまで生きて逝くのだろう。
そう考えていた。
女王達の為になら命を捨てても良い事に変わりは無いのだが
ここ最近は毎日が楽しくて若干だけ未練を感じ始めている。
だが、気持ちとは逆に身体はいつもいつも悲鳴をあげていて僕の命令を聞かない時が多い。
今も心臓に痛みが走る――
だが、目の前の人に気付かれないように平然を装う。
なのに
「…どうかしたの?」
「何がだい?」
「…いや…、何か辛そうだったから」
何故、わかるんだい?
真木でさえ気付かないのに。
「それとも看病してくれるのかい?」
とからかうように言った。
こう言えば彼女はどうせ「しない」とでも答えるだろうと思ってわざとそう言った。
「だ、だ…誰がアンタの為にっ!!」
ほら、予想通――
「…でも、リーダーの命令なら看病するわ…よ?」
り…ではないね。
でも、こんなことで動揺する僕ではない。
「結構だ」と断って楪那の部屋から自室に瞬間移動した。
最近、僕はおかしいのだ。
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