一なる元素とは
□未来
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今日はP.A.N.D.R.Aの幹部3人から未来の戦争について教えてもらった楪那。
「…ふーん?つまり、薫ちゃんが将来エスパーを束ねる、と?」
「えぇ、そうよ。俄かには信じらんないでしょ?」
「…えぇ…」
でも、事実みたいよ?そう紅葉に言われても信じられない楪那。
元々楪那がP.A.N.D.R.Aに来たのは皆本を傷つけてしまったのと薫達に言われた事を真に受けてしまった為でありそれを思い出してしまう。
「我々も信じ難いが少佐がそう言うのだ。きっとそうなのだろう」
「まぁ、それだけで何か意識する訳でもねえから気にしなくても良いけどな」
と真木や葉も同じようだ。
そこに思い出したかのように紅葉が「あ」と言った為、真木、葉、楪那は一斉に紅葉を見る。
「そう言えば…いつか少佐、未来に変化があった、とか言ってなかったかしら?」
「そういやそんなことも言ってたっスねー」
「だが、まだ詳細は不明だったはずだ」
楪那は3人が会話しているのを静かに聞いている。
普通人と超能力者の戦争。
楪那としては誰も死なずに共存することを望んでいる。
でも、普通人に傷つけられた人たちは違う。
超能力者を恐れている普通人も違う。
とても難しい話だ。
「超度7級の奴でもいなきゃ未来は変えられないっぽいし」
それかイレギュラーな存在、とか?と笑って言う葉。
「でも、計測不能な結果を出すメンバーならうちにもいるわよ?」
そう葉の言葉を返す紅葉。
その言葉で今度は、紅葉、葉、真木が楪那を見た。
「ぇ、ぇ…え!?な、なな何かしらっ??」
「…そう言えばこいつ計測不能だったんだー」
「きっと楪那も未来の戦争に深く関わっているのよっ!」
「…もしかすると、楪那が現れた事によって未来に変化があったのかも知れん」
等々言われなんだか恥ずかしくなってくる楪那。
「でも…私…まだP.A.N.D.R.Aで仕事してないわよ?未来になんて影響するようなこともしていないし」
私は無いんじゃない?と苦笑して言えば「それもそうか」と納得された。
「いいや、楪那は未来の戦争にとても深く関わっているよ。勿論、良いほうにね?」
その声だけ否定したが。
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