一なる元素とは

□少佐
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「はい、着いたわよ?」




目を塞いでいて、そう言われて許可されるまで目を塞いでいた楪那。

手を握られて飛ぶ時には飛ぶと言ってくれたし歩く時には歩くと言ってくれたおかげで無事に怪我をすることなく着いた。


目を開ければ



「ようこそっ!P.A.N.D.R.Aへっ!!」



歓迎―――

この熟語があっているだろうか?
小さい子供達にクラッカーで迎え入れられた。


そんな出迎えに驚いて口を開けていると兵部が出てきた。

「やぁ、待っていたよ」


そう言われた。



「…これ、は…何?」

そう瞬きを繰り返しながら楪那やっと聞く事が出来た。


「ん?何って…歓迎会、に決まっているだろう??」
皆で紹介するだけじゃつまらないだろうと思ってね、特別に。そう答える兵部。


それに言葉を失っていると子供たち数人が声をあげる。

「あっ!この前の公園のお姉ちゃんだ!!」

「本当だ!」


落ち込んで泣いていた時に声をかけてくれた子供達だったのだ。


「…ぁ、この前のっ!」

「知っているのかい?」

「えぇ、昨日…公園で、会って」



泣いていたのを慰めてもらった、そう言うのは恥ずかしかったため「…それだけよ」と終わらせた楪那。





「クク、もう大分元気になったみたいだね。さぁ、歓迎会だ。君はもう家族の1人さ」
自己紹介でもしたら始めよう、そう言って話を区切らせて楪那を皆の前に立たせる。



さぁ、どうぞ?そう促す兵部




「…遊木楪那よ」












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