一なる元素とは

□親友?
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B.A.B.E.Lでの仕事も慣れてきたある日のお昼。




コンビニ食を公園のベンチで食べていた楪那。


「…隣、良い、かな?」

という声に食べていた好物の焼きそばパンを口に入れながら顔をあげる。


銀髪とも白髪ともとれない透き通るような髪。
肌も白くて気になる皺もなくモデルかと思う。
髪色、肌色を見てあの学ランの老人を思い出すが性別は女。
歳も私と近いと思う。


「どうぞ」


楪那がそう答えて端に座り直すと女の人は「有難う」と言って隣に座った。



「…凄い焼きそばパンの量、だね」


ふと隣をみた女性が楪那の焼きそばパンの量を見て呟いた。
今日は12個しか買っていない。

「多い日はもっとあるわ」
と苦笑しながら言う楪那。


それを聞いた女性は目を丸くして
「たくさん食べるんだね!凄いよ!!」
と言った。




それが少し恥ずかしくて話を逸らすために女性の名前を聞いた。

「…加納、加納京子。あなたは?」


何か一瞬引っかかった、けれど気のせいだと思った楪那は自分の名前を言う。


「遊木楪那よ。歳も近そう、だしこれから会ったらよろしく」








この時、気付けば良かった。P.A.N.D.R.Aには加納という苗字のエスパーと名前に京、のつくリーダーがいた事を。








お昼休みの時間が終わりそうになり、別れを告げてしまったあの時を後悔する。








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