一なる元素とは

□実践?
1ページ/5ページ




『いやいや!悪いわっ!一応先輩な訳だし!!』

『いや、女性をソファで寝させるのは方がいけないからね。今日は僕のベッドを使ってくれ』

という会話をして今日だけ皆本のベッドに寝させてもらって皆本はリビングのソファで寝ているはずなのだが。

ふと、誰かが居る気がして眼を覚ましてみれば

「な、何故先輩がベッドに…?」

楪那の目の前には皆本が居るのだ。

元々、皆本のベッドなのだから不思議では、無い。

しかし、今は一応楪那が寝ている。
この人は夜這いでもしに来たのだろうか、と考える楪那。

「はぁ…私はそんなに魅力がないかしらね…」



落ち込む楪那。






とそこに背後から声。




「ハハっ!そう来るとは思わなかったよ!」




振り返れば銀髪の学ラン姿の男が大笑いしている。

「きゃあ!?誰ぇ!!?」



楪那が叫んでしまい自然と隣にいた皆本は叩き起こされる。


「どうした!?…って、うわぁ!何で楪那がいるんだよ!!」

「それはこっちの台詞よ!」


この会話を聞いて余計笑う学ランの青年。

「ひょ、兵部!お前!!」

「え、知り合い!?」

「こいつはエスパー犯罪史上最悪の男だ!」

え、犯罪って…不法侵入とかかしら?だなんて考えている楪那に兵部は関係無いように挨拶をする。

「やぁ、初めまして」

意外と常識的な不法侵入者だな、だなんて思いながら初めまして、と答える楪那。

「って…え!?エスパー犯罪史上最悪ぅ?」





「遅い!兵部京介だ!事前に渡した書類に書いてあるだろ!!」


「んー…?」

思い出せない楪那にしっかり読みなおしとけと怒鳴る皆本。

その様子を見て満足したのか兵部は瞬間移動して消えた。


――今日は挨拶しに来ただけだからもう帰るよ、と響かせて。






.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ