黒バス

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とうとうこの日がやってきた



「デカい……デカすぎだろ…」



ー帝光中学ー





門を潜ると、そこには沢山の生徒が集まっていた

何しろ今日は入学して始めての登校日だからだ。そこら中に新入生を勧誘しようとする部活の人達やどこの部活に入ろうかと迷っている新入生達で溢れかえっている




「学校も綺麗でデカいけど、生徒もみんなデカい…!前見えねぇし!」



本当こーゆー時、身長低いのってすっげぇ不便だ。てかあんたらがデカすぎるんだよ


「ん?これって……バスケ部の、か」




人に押され流されついた所には、ほかの部活のより一際デカい看板が目の前にあった。バスケットボール部の紹介看板だ。






「………。って!!??」




ぼーっと看板を見ていたらいきなり背中に強い衝撃が走った。叩かれた?


「な、なんだよ…!!」



「なんだよだぁ?新入生がんな口聞いていいと思ってんのか?あぁ?」



後ろを振り返ってみると、そこには背の高い男子生徒がオレを上から睨みつけていた





「は、ぇ…?オ、オレに何か用、……ですか?」



「あ?あぁ、お前、バスケに興味あんのか?てかやってたりしてんのか?」



「え、ぁ……その…」



「んだよ、ちゃんとハッキリと言え!」




オレが何も言わず黙っているので、男子生徒はさっきより一層眉間に皺を寄せた。てかすっげぇ怖ええぇぇぇ!!



「べ、べつに……バスケにキョーミなんかない、です……それにもう……バスケはやめたんで…じゃあっ」



「あっ、おい!!」



それだけを言うと背を向けて、オレはその人から逃げるように校舎へと走って行った










「……、オレには興味なさそうには見えなかったけどな…。てか脚速っ!!」


「おい虹村!ちょっとこっちに来てくれよ!」



少し向こうの方から、自分を呼ぶ部員の声が聞こえた




「…あぁ、今行く」




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