電子の歌姫が三次元に来るそうですよっ?!

□レンの暴走
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朝早くから何やら隣でもぞもぞ動く影が。


あたしは眠たい目を擦りながら薄目を開け、動く正体を見つめる。



レン
「ほえ?」


まぬけな声であたしを見上げるレン。


名無しさん
「レン、此処あたしのベッド。アンタは床で寝るんでしょ。」


レン
「ま、マスター。僕怖くて1人で寝れなくて…。」



僕?怖くて?………どうなってるのだ?



名無しさん
「レン?頭打ったの?」


様子が可笑しい。
レンの一人称は俺だよ?

間違いなくこれはショタレンだ。





ミクがもぞもぞと起き上がってきた。


ミク
「れ、レン君!マスターは私のだよ!」


急いでベッドに転がり込んでくるミク。


ミク
「ふべしっ!!」

取り敢えず蹴飛ばしてベッドから落とす。



その騒ぎでリンとルカも目を覚ました。


リン
「マスター、どうかしたの?」


名無しさん
「あ、リン。レンの様子が可笑しいんだ。」


リン
「レンが?」


リンはレンに近付く。


レン
「リン…!」


目を潤ませながらリンを見つめるレン。



リン
「これは、ショタレンだよ!でも、可笑しいなぁ。あたし達にはそんなものプログラムされてないハズだけど…。」



"プログラム"って言葉で、こいつ等が人間じゃない事を改めて理解した。
そりゃ、故障もするよね。



あたしはショタレンを眺める。



リン
「マスター、機械に詳しい人いるかな?」


名無しさん
「機械?んー、兄貴はメカヲタクだけどね。」


リン
「優の所に連れて行こ!」


名無しさん
「うん。」


え?優?…いつからそんな呼び合える関係になったんだよ…。
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