犬夜叉〜短編集〜
□俺のだから
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今夜もまた、俺は恋人である名無しさんと愛し合っていた。
名無しさん
「はぁ…あっ…、じゃ…こつ、好きよ?」
名無しさんは俺の首に腕をまわして抱きついた。
蛇骨
「俺も好きだっつーの。」
何回そのやりとりを繰り返しているか分からない。
でも俺は腰を振り続けていた。
………。
行為を終えると乱れた着物を整える。
名無しさん
「ねぇ蛇骨。」
蛇骨
「ん?」
布団に寝転んだままの名無しさんに目を向けた。
名無しさん
「何でもないや…。」
何か言いたげだけど俺は気にしねぇフリして自分の部屋に戻った。
…でも俺は、知ってるんだ。
蛮骨の兄貴と
抱き合ってた所をよ。
俺は自室に戻ると布団に倒れこんだ。
蛇骨
「兄貴、名無しさんの事好きなのかよ…。」
呟くと布団も被らないまま眠ってしまった。