犬夜叉〜短編集〜

□蛮骨〜春の桜〜
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名無しさん
「蛮骨、こっちこっち!」


蛮骨
「なんだよ?」

今日は名無しさんに誘われて桜見に来たんだけどよ、どぉもパッとこねぇ。

名無しさん
「蛮骨、早く!」

名無しさんに急かされ足を早める。

すると名無しさんが俺の近くに来て手で目隠しをしやがる。

名無しさん
「そのままゆっくり歩いてね?」

言われた通りゆっくり歩く。

名無しさんがそっと手を離した。

目ぇ開けた瞬間でけぇ桜が俺の前に立っていた。

名無しさん
「ね?綺麗でしょ?」

蛮骨
「そうだな。」

桜の花が散ってきて、それが名無しさんを包むかのように舞っていた。

名無しさん
「来年も一緒にここ来ようね?」

蛮骨
「おう。」



【完】
 

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