メインの弐
□黙認
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山崎が恋をした。
相手は女…と言うべきか。
万事屋の階下「スナックお登勢」に雇われているカラクリ家政婦だ。
山崎の表情は明るくなった。
好い事じゃねえか。
俺は今更嫉妬なんかしねえ。
俺は山崎の心情が解る。
あいつがあのカラクリに求めてるものは、俺に対して求めない部分だ。
優しさ、癒し、母性や女特有の包容力。
自然なことだ。
おい、カラクリ家政婦よ。
たまと言ったな。
頼む。
おまえの前じゃあいつを、
男で居させてやってくれ。
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