メインの弐

□在りし日は遠くなりにけり
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まるで子供のような顔をして眠っているから、つい頭を撫でたくなってしまうじゃないですか。

疲れているんでしょ。
そりゃあれだけ動き回れば。
なんて穏やかな顔で寝ているんですか。
本当に、まるで子供ですね。

不器用なほど真っ直ぐで、わがままで、いつも感情剥き出しで、
危なっかしくて、
甘えん坊で、
意地っ張りで、


手の掛かる子でしたね。


副長

副長…


こんなに手の掛かるあなたが、オレの手から離れていくんですね。
これからオレ、あなたの側には居られませんけど、大丈夫でしょうか。
ちゃんとやっていけますか。


オレはきっとしばらくは駄目でしょうね。

こんなに手の掛かる子だったのだから、
きっと今後の日常は


喪失感が半端じゃない。



あなたを目の前にして、こんなことを本当は言えないし、思ってもいけないのでしょうが、
最期くらい、本音を、
あなたに聞こえないように、
せめて、想う事くらい許して下さい。


あなたの存在が、オレの存在意義でした。

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