メインの壱

□驀地dancer
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敵陣に乗り込み、激しくやり合った日の夜は、獣の如く血が騒ぎ、その興奮を抑えきれず、踊るように互いを貪り合い続けた。


想像するより現象を骨身の随に突き刺せよ
血潮が錆びる前に


互いの体温を貪る事でしか、俺達は生(せい)を実感できなかったのかも知れない。
明日もまた、その熱に触れられるようにと、
祈りに似た瞬間。


ただ、驀地(まっしぐら)に。

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