日だまりに手をのばした
□解放された光
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それはあるさっぱりと晴れた日の事だった…。
「銀ちゃ〜ん!銀ちゃん銀ちゃん銀ちゃん!」
しかし俺の耳には爽やかな朝とは似ても似つかない大声が聞こえた。
「銀ちゃん起きてネ!大ニュースアルよ!」
「………んだよ、朝っぱらからうっせェな」
しかも今日は休日だぞ、分かってんのか?と言いたげに俺はその声の主神楽を見た。
「早く起きるアル!てか起きろヨオッサン」
「ちょ、神楽ちゃーん?オッサンってなに。銀さんまだ若いんだけどなぁ?」
「それより銀ちゃん、大ニュースアル!」
即スルーかよそこぉぉぉ!!
とまぁ、ツッコミはあのメガネが担当だから口には出さないでおこう。
「だからなんだよ、んの大ニュースって」
「今日の結野アナのブラック星座占いネ!」
「はァァァ?」
んな事が大ニュースなのか!?
いや、結野アナはとても素敵な方ですよ!?
だけどね!そんなことのために銀さんの爽やかな朝は崩されたのォォ!?
「今日銀ちゃん死ぬアルよ!!」
そう、んなことのためにって…………………………
「嘘ォォォォォォ!!?」
俺の叫び声はエコーとなりこの万事屋になり響いた………………。