短編 1
□見てるから…
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あたし篠田はある人を目で追ってしまう…
それは永原綾綾。
篠田よりも背が高くて中性的な顔立ちでカッコいい。
でも笑顔が可愛くて
綾にはいつもポーカーフェイスを崩されてしまう。
メンバーからももちろん人気でいつも篠田の入れる隙なんてなかったり…
今もそう。
休憩のために用意してある簡易ベッドの上
右側にはニャロ
左側には敦子
そして上には優子。
みんな気持ち良さそうに寝てる…
寝顔も可愛いなぁ…
篠田はここぞとばかりに綾の寝顔を堪能ちゅう〜
!?
寝てると思って見ていると!?
突然、綾はパチッと目を開けた。
「あっおっおはよう…」
『おはよう〜麻里ちゃん♪ん…ぉもい…』
綾は状況が把握出来てないみたい。
『優子〜重いからどいて』
優子は寝惚けながら綾から立ち上がりフラフラとソファにいった。
綾は両隣の二人を起こさないようにゆっくり起き上がった。
『麻里ちゃん!コーヒー飲みに行こ!』
屈託のない笑顔
篠田はこれに惚れてしまったのだ…
「うん、付き合うよ」
『麻里ちゃん〜さっきうちのこと見てたでしょ』
「あっえっ…うん」
『麻里ちゃんいつもうちのこと見ててくれるよね。うちそれが安心なんだ♪』
篠田が見てたこと気づいてくれてたんだ…
『これからも見ててくれる?』
「うん!」
綾と私が結ばれることはないかもしれないけど…
篠田はずっと綾を見てるから…