アイドルなんて呼ばないで
□story 4
1ページ/1ページ
〔それでは立会演説会を始めます。〕
始まってしまった…
私の出番は5番目
麻里ちゃん、佐江の演説が終わり
「優子なら大丈夫だってー」
『ちょー緊張』
「優子は可愛いし人気あるから大丈夫!」
『ありがとう、麻里ちゃん、佐江…頑張るよ』
〔次はC組の大島優子さんです。応援演説があります。どうぞ!〕
「C組の梅田彩佳です」
「増田有華です。」
「私達C組は大島優子を推薦します。」
「優子は明るくて元気でお調子者で」
「有華!しっかりもの!」
「あっしっかりもので!」
(笑)
あたしはお調子者か(笑)
「C組のムードメーカーです。優子がいないとこんなに楽しい学園生活はないと思います。」
「今はC組のムードメーカーだけど私達はこの学園のムードメーカーになって欲しい!C組だけの優子にしとくのはもったいないから!」
「そして優子は名前の通りとっても優しい子です。優子がいれば優しい学園になります!」
「みなさん!優子に学園のアイドルになってもらいましょうよ!後悔は絶対させへんで!」
「これで私達の応援演説を終わります。ありがとうございました!」
パチパチ!!パチパチ!!
ありがとう…有華、梅ちゃん…
そしてC組のみんな…
〔それでは候補者の大島優子さん、お願いします。〕
なんかすごいやる気出てきた!
私にはこんなに思ってくれてる友達がいるから!
頑張らなきゃ!!
『有華、梅ちゃんありがとう。
立候補した大島優子です。
私は昔から学校という場所が大好きです。
いろんな人と出会えて絆を深めることができるから…
この学校は私達と同じ一年生だから他にはないこと、楽しいこといっぱい作れると思います。伝統も仕来たりもないこの学園を
私達の愛と頑張りで作り上げましょう!
えっと色々言いたいことあるけどなんかいっぱいいっぱいなんでこの辺で終わります。
最後に生徒会候補で学園のアイドル候補!
大島優子でした♪』
「よっ!お調子者!!」
「「ゆうこーいいぞー」」
パチパチ!!パチパチ!!
我ながらよかったと思う!
C組のみんなの期待に答えられたかな♪
「優子よかったよ!!」
『ありがとう、麻里ちゃん!』
「なんか優子らしくてさいこー」
『佐江もよかったよ♪』
ついにあの人の番がきた。
名前なんていうんだろう…
『えーっと、うちは長々話すのは
無理なんでみんなと約束をします!
学園がみんなにとって楽しい場所にします!
愛の溢れる場所にします。
世間ではいじめだの体罰だのいろいろな問題がありますがこの学園にはそんな言葉は要りません。みんなで愛溢れる楽しい場所にしましょう。
そして最後!
校長!来年はこの学校に入りたいと入学希望者が殺到します!覚悟してて下さい!
(笑)
以上!永原綾でした。』
「綾ー!!」
「かっこいい!!」
黄色い声援が響いていた…
永原…綾…
ずっと知りたかった名前…
でもこの声援…
人気なんだね…
でも譲れない!
この恋手に入れる!!