アイドルなんて呼ばないで
□story 1
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一目惚れっていったら大袈裟だけど
ずっと気になるあの人
名前もまだ知らないけど
入学式の日に見かけたあの人
気になるなぁ…
背の高いあの人はどこからだって目立つのに…
最近会えてない。
ここは光葉学園。
今年新設されたばかりの女子校
だから生徒はうちら1年だけで
校舎もピッカピカだ。
学校生活にもなれてきた。
友達もそれなりに増えて楽しい
今はHR中…
生徒会の立候補募ってるのにいないんだってー
あたしは関係ないしー♪
少しぼーっとしよ♪
「ゆうこ!聞いてる?」
(ん!?)
「優子!」
『はい!』
前に立って話を進めていた梅ちゃんが私に声をかけてきた。
「うちのクラスからは優子に出てもらいたいって話になったけど…どう?」
『あ…え!?あたし?無理無理!!』
「「優子!お願い!!」」
クラス全員から頼まれたら断れないよー
「あたしと有華が応援演説するからさ!お願い!!」
『わかったよ…』
「ほんま!?ありがとう!やっぱ優子やな!」
「今日の午後から立会演説会でそのあと投票だから頑張ろうね!」
『うぇ!今日
!?マジ?』
「ほんまなんもきーとらんかったんか?(笑)」
「「あははは〜」」
笑い事じゃないよ…有華…みんな…