rainbow short
□君に出来ること。
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まっつんside
いつものことだ。
ほんとにいつものこと。
「今日さー朝から小早川さん見たの!可愛すぎるよーぉ( 〃▽〃)」
夏樹がいつものように朝から自分の回りに花を飛ばしまくっている。
すると、
『おはよー、まっつんに夏樹』
すんごい不機嫌で名前が来た。
「おー、おはよー。」
「あっ!名前聞いてーーーー!」
すんげぇー勢いで夏樹が名前に駆け寄るが、
『寄んな!来んな!キモい!』
と、夏樹をぶっ飛ばす。
「ぶっ!」
俺はいつ見ても飽きねーんだよ。(笑)
でも、知っている。
いつも殴ったあとに泣きそうな顔して、夏樹を見つめるお前が頬を赤らめていることを。
「…。」
俺は、お前に優しくしてやることしかできねーが、
俺はお前のこと…。
なんて、柄にもなく思うんだ。
どうして夏樹なんだ。
俺がこんなに近くにいるのに。
「はぁ…」
仕方ねぇ。俺が今出来ることは
「名前、ナイス平手!(笑)」
精一杯バカなふりをして気付いていないふりをすることだ。