rainbow long
□1話
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12月初旬
イヤな中間テストも終わり
残すことと言えば
「クリスマスだよね!!とゆーことで
俺のクリスマスデートプラン会議しようか!!」
羽柴 夏樹
可愛らしくて夢みがちな妄想男子
が、期待の眼差しを向けて言ったが、
「「いや、無理」」
明らかに嫌そうな顔して物を言う
チャラくて女好きの松永 智也。
ごめーんと、謝りながら言うのは私の彼氏
いつもニコニコ実はドSな片倉 恵一。
そして、あたしが
『なんでなんで??いーじゃん、なっちゃん(夏樹)のためだよー?』
っと言ったら
「だよね、向日葵ほんと優しい!」
っとなっちゃんが笑いかけてくれる。
でも、すぐにむっとした顔をして
「どーして!?考えてよ!!オレ初彼女だよ!?失敗したくないじゃん!!2人とも彼女いるし慣れっこでしょ!?デートとかさぁ!!」
っと机をバンッと叩きながら抗議する。
するとまっつん(智也)。
「こっちだってプラン考え中なんだよ。1人で考えろ。甘えんじゃねぇ」
っと冷たく返す。
恵ちゃん(愛しの彼氏様♪)はと言うと
「オレも考え中ー」
「『えぇっ!?』」
恵ちゃんが私のために!////
『ご主人様////』
私は迷わず恵ちゃんに抱きつく
「「ご主人様!?」」
『あっ…』
恵ちゃんって学校では呼んでるからみんな知らなかったのに…
恥ずかしい!!
「えっ、つか自分のことご主人様って呼ばせてんの?」
まっつんすごくキラキラしてるー。
「まぁ躾の延長でー////」
こらっ恵ちゃん、だめだよー!!
なっちゃんなんか黙ってるもん。
「どーゆー躾?詳しく!!!」
えっ!?
「えっとーまず×××を×××して●●●したあと」「フムフム」
「『わぁーーーーーーーーっ!!////』」
なに言っちゃってるの!?
そんなこと言ったら恵ちゃんとあたしがしてること言ってるのと一緒だよ////
「なんだよ、いーところで。うるせーなー。」
「いくないよ!?俺ら高校生!!」
『恵ちゃんの意地悪ぅ////』
「もちろん同意の上だよ?問題ある?」
『「あります!////」』
『でもなんで、まっつんはダメなの?暇でしょ?』
恵ちゃんが恥ずかしいこと言うからまだ頬っぺた熱い。
だから、話変えちゃえ!
あぁ!?っとドスの効いた声で
「暇じゃねーし、あんなぁオレなんて夏樹より大変なプランなんだよ。わかってっか?」
がばっとポケットから携帯を出すと
見ろ、このスケジュールと見せつけた。
どれどれ?
「え?どんな?」
あたしとなっちゃんが覗き見ると
恵ちゃんが横で
「てゆーか今彼女何人いるの?」
「5人」
えっ!?5人!?
「とりあえず2人は日にちずらしてゆっくりする。んで3人は3分割してどこに振り分け、どーゆー言い訳をするか悩んでんだよ。」
バッティングしないよーに、とかそれでいて満足するよーなプランをな!!
っとぶつぶつ言うまっつん。
「相変わらず最低だね…まっつん。」
『まっつん、頑張って!』
「俺みたいに一途になりなよー」
すると、
「もうっ!!つよぽんも何か言って!!」
っとなっちゃんが振り向くと
誰もいない。
「…つよぽんは?声しないと思ったら…」
「すぐ帰ったよ。「冬コミの〆切がー!!」って言って」
『夏にもそんな事言ってなかった…?』
「もーーーーっ俺の唯一の味方がーーーっ健全男子高校生ー」
っとなっちゃんがぼやいている。
なっちゃんファイト♪
『私も味方だよ!?』
「もぅ大好き!!」
「私もー!!」
「ねぇ、殺すよ?」
「『あっ…』」