REBORN2

□人工呼吸
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僕の意識はぷつんと切れた







僕は自他共に認める不幸な青年で、喧嘩に巻き込まれないように離れて通ったにも関わらずナイフが飛んできて僕を擦ったり、車の追突事故の2次災害の被害者になりかけたり、と兎にも角にも不幸である





今回も事故か何かに巻き込まれたんだろう。何が起こったのか分からないまま僕は暗い闇を彷徨う









【――…!?】



ん?今声がしたような





【――ですか!?】



やっぱり声がする。誰かが僕を呼んでいる



それに、



何かに包まれたかのように暖かい





僕の人生不幸ばかりだけど、これで死んだら僕を助けてくれている人が悲しむ




人を不幸にするなんて絶対に嫌だ





目を開けるんだ僕!









ぱちっ……



途端飛び込んできた視覚情報を僕は理解できなかった




さらりと長い髪の女性の顔が目の前にあり、口と口が重なり合ってるぅぅぅうう!?








「んぅ!?」



「あっ、…良かった…意識が戻ったのね」



「僕は、いったい…」



まるで白雪姫の目覚めの様な展開に僕は赤面する




「乱闘に一般人のあなたを巻き込んでしまって、本当にごめんなさい」



彼女が何を言っているのかいまいち分からなかった。だけど周りを見回すと黒のスーツの恐い顔した男が沢山いることに気付く。おそらく僕はマフィアのいざこざに巻き込まれたんだ





「しばらく意識がなかったから一応検査だけでもしましょう。すぐ車を用意するから」



こんなに優しい女性もマフィアなんだろうか。それとも誰かのフィアンセかな



僕が妄想を膨らませている間に部下の人が用意した車が到着した




「私はこの子についていくからあなたたちは先に帰りなさい。γみんなを頼んだわよ」





「っち、ガキがボスの唇を奪いやがって」



「γ、あなたもしてほしかったの?」



「ばっ!……」



「冗談。じゃあ行ってくるわね」





僕は後部座席に寝かされ、車は発車した






いつも不幸の連続だけど、この人たちと居るとすごく楽しい





これは僕の素頓狂な恋の始まりの話





(ボスさん、僕を男にしてください)(へ?)(ま、間違えました。部下さん銃をしまってください…!僕をファミリーに加えてください!)




END
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