お題夢(振り)

□放課後
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人影を見かけ、教室に戻ると誰かが私の机に手をおいていた。


「花井くん?どうしたの?」

―ガタンッ


いきなり私が現れた事にびっくりしたのか花井くんは後退り机にぶつかって大きな音をたてた。

「……大丈夫?」


「え!?あぁっ!大丈夫!大丈夫!」


あきらかに焦っていた花井くんに私は畳み掛けるように聞いた。

「ここの机…どうかした?」

「あ…いや…!」


「ぷっ……アハハハ!!」


あたふた慌てている花井くんを見て、堪えきれなくなって声を上げて笑ってしまった。


「ゴッゴメンね!でも花井くんがおかしくて…!」


「そんなに俺おかしかったか?」

花井くんは赤い顔をして眉間に皺をよせていた。

あ、怒らせちゃったかな?


「あのね、動きが三橋くんそっくりだったよ。」


笑いそうになるのを堪えながら私は答えた。


「ま、マジで?」

「うん、マジマジ!」


一通り笑って一呼吸おくと、花井くんが口を開いた。


…さっきより赤い顔してる。


「あ、あのさ、一緒に帰らないか!?」


「え?別にいいよ?」



ニコリと私は花井に微笑んだ。


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