一週間の王子様

□覚えてるのは本能だけ
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今日は週の始めの月曜日。
休みだった日曜日が終わり、再び学校が始まる日でもある。
そのためか、道行く生徒はどこか暗い表情であった。
そんな中…一人、鼻歌を歌いながら歩く生徒がいた。
彼は、前方に何かを見つけると小走りで近付いていった。

「おぅ、金田じゃねぇか。おはよう!」
「あっ!赤澤部長…おはようございます!」
金田はそう言って、赤澤の方に顔を向けるといつもと違う様子に気が付いた。

「あれ…部長。今日は随分と機嫌がいいですね」
「ん…そうか?俺はいつもと変わらないが…」
「そうですか…?」
しかし、赤澤は金田に指摘された通り上機嫌であった。
金田はその理由を必死に考えたが思いつかなかった。
すると、そこに神の救いとばかりに一人の人物が現れた。
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