SUPER JUNIOR
□桜
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4月の上旬、街は桜で溢れていた
俺とドンヘは少しの休みをもらい、おしのびでお花見に来ていた
お花見といっても、あまり人気のない公園でただ見るだけ
それでも久しぶりに2人っきりでの外出
俺は嬉しくてしょうがなかった
それはドンヘも同じみたいだ
まるで子供のようにはしゃいでいる
「ひょく、自然に落ちてくる桜の花びらを取れると、なんかいいらしいよ!」
「なんかいいって…それ以上知らないの?」
「知らない」
ドンヘは相変わらずこんな感じだ
「…なかなか落ちてこないなぁ」
公園の中で一番大きな桜の木を見上げるドンヘ
「まだ散る季節じゃないからだよ」
「そうなの?」
ドンヘが桜に夢中になっているあいだに、俺はコンビニで適当に買ってきたお菓子を開ける
スナック菓子と菓子パン
ほとんど俺が選んだものなんだけどね