Fate/zero
□たしなみ
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窓から外を見上げるとぽっかりと綺麗な満月が見えた。
「小僧、上がってこないか?今夜は良い月だ」
屋根の上からライダーの声が聞こえた。
ちゃぷんと、水の音がする。
察するに、酒盛りをしているようだ。
「おまえは酒飲んでばかりだな」
こたえて、ウェイバーは月を一瞥する。
こんな良い月夜をライダーだけに独り占めさせるなんてもったいない。
「待ってろ、僕も上がる」
新しい紅茶を入れる準備をしに、キッチンへ移動する。
数分後、紅茶をもってウェイバーも屋根へあがった。