女夢主story
□愛が足りない
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「ねぇ、君可愛いね?
名前とメアド教えてくれるかな?」
「は、はい…//」
あたしの大好きな人は、女の子が大好きです。
とても優しくて、女の子には声を掛けたり親切にしたり…。
彼女のあたしが隣に居ても、女の子が居れば声を掛ける及川徹先輩。
あたしへの気持ちはもうないんですか?
「さっきの子可愛かったよねー」
『…そうですね』
「なに、元気ないんじゃないのあいちゃん」
『大丈夫ですよ』
触らないで…
女の子に優しく触れているその手で、あたしの頭を撫でるのはやめて
もう無理なのかもね
ずっと大好きだった…中学からのあたしの片思い。
青城に入って、及川先輩と再会できたのが嬉しくて、告白した。
そのとき、先輩には彼女がいなかったらしくて
「いいよ、俺と付き合おうか立花愛華ちゃん♪」
あたしの名前を知ってくれていた。
凄く嬉しくて、あたしはその場で泣いてしまった。
そのとき、及川先輩はぎゅっと抱きしめてくれた。
とても温かくて安心していたけど……
今の及川先輩の手は―――――とても冷たかった。
きっともう無理なんだよ
あたしの事なんて、もう眼中にない。
別れた方がいいみたい