女夢主story
□君の名前
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どうしょう…
このプリントを月島くんに届けないといけないんだけど…
いつものヘッドフォンで声がかけられない…。
「何、困った顔してるの?」
声をかけてくれたのは、月島くんの相棒?な山口君だった。
『実は、このプリントを月島くんに渡したいんだけど…
いま音楽聴いてるみたいだから邪魔になるかなーって思って』
「立花さんは優しいね
ほかの女子はお構いなしにツッキーに話しかけてるからさ!
ツッキーが耳を傾けてくれるにはね、ツッキーの本当の名前で呼んであげることだよ
きっと、反応してくれるから」
『うん、わかった…
教えてくれてありがとうね、山口君』
「うまくいったら、教えてね」
『うん?』
上手くって、届けることがかな?
山口君が去った教室には、あたしと月島くんだけ。
すごく緊張するけど…思い切って
『あの、けい君!
このプリント、届けに来たんだけど……なんで顔が真っ赤なの?』
月島くんの顔は真っ赤だった。