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□ファオスの腕
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※伏見視点
※美咲ショタ化
※基本的にギャグです


【あらすじ:正体不明のストレインによって美咲がショタになってしまった。】


「さるひこお兄ちゃん」

耳に残る甘い声。
目の前には、小首を傾げながら俺を見上げる美咲―――

....本人曰く、七歳。

「さるひこお兄ちゃん、お腹空いた....」
「....あー」

美咲は元々の童顔も相まってか、益々幼い顔にあどけない表情を浮かべる。
それから上手く言葉を紡げない俺に、ぽふりと抱き着いた。

(....)

子供特有の甘い香りが鼻を掠める。
下半身がズクリと疼いた。

美咲の無邪気な可愛さに、俺は溜め息を吐く。

....俺のダモクレスの剣は完全に抜刀していた。

「さるひこお兄ちゃん、どうした?」
「....別に、何でもない」
「ホント?」

美咲は俺の顔を覗き込むと、俺の膝の上によじ登る。
混じり気のないピュアな表情で俺を見上げる美咲に、俺の理性は激しく警鐘をならした。

この透き通った綺麗な表情を滅茶苦茶に凌辱したい。

(....あー)

「チッ....」
「?....さるひこお兄ちゃん?」

俺がやるせなく舌打ちすると、幼い美咲は再び、こくんと首を傾げる。

俺は目の前の天使を一瞥すると、再び溜め息をついた。

「チッ....どうしてこうなった....!?」


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事は数時間前に遡る。

「伏見くん」
「チッ」

背中から聞こえる室長の声。
俺は間髪入れず舌打った。

「チッ、何ですかぁ....」

不愉快を隠しもせずに俺は眉根を寄せて振り返る。
すると視界に強烈な違和感。

室長の後ろに、何か小さいものが隠れている....
ちらりと覗いた柔らかい、明るい茶髪が目に入った。

「伏見くん....」
「....」

室長は硬直する俺を一瞥すると、キランと眼鏡を光らせる。
そして、静かな声で俺に尋ねた。

「伏見くん――――幼児はお好きですか....?」

「....はァ!?」

室長の言葉に俺は思わず声を荒げた。

同時に、到底この場に似つかわしくないものが、ちらりと室長の背中から顔を覗かせる。
....それはまだ、年端も行かない様な幼児――――

しかも、その姿は俺の最愛の天使そっくりだった。

「れいし、こいつ誰....?」

幼児は小さく小首を傾げると、室長を見上げる。
俺はその仕草にどきりと胸を高鳴らせた。

(間違いねぇ....)

俺はごくりと唾を嚥下する。

「....美咲....!?」

俺は小さく呟くと、静かに幼児に目を向けた。
俺の視線に、幼児はビクリと怯えた様に縮こまる。

「れいし....っ、何でこいつ俺の名前知ってんだよ....?」

小さく警戒するように室長の服の裾を掴むと、美咲は俺をまじまじと見上げた。
室長はそんな美咲の頭に、広い掌を乗せる。

美咲の頭を優しく撫でると、静かに俺に視線を移した。

室長は俺を見据えると、ゆっくりと言葉を繰る。

「伏見くん、正体不明のストレインにより....八田美咲が幼児になってしまいました」
「....っ」

クイ、と眼鏡のフレームに指を掛ける室長。
室長は言葉を失った俺を、眼鏡越しに鋭く射抜いた。

「街中で困っている所を、取り敢えず私が保護しましたが....」
「....」
「先程、美咲君と二人で歩いている所を....偶然すれ違った周防に....白い目で見られました」

室長は淡々と状況を語る。
それから刹那視線を落とした。

「....挙げ句、周防の連れの幼女がです、私を一瞬振り返り....『しょたこん』と」
「....」

瞬間、部屋に沈黙が走る。

痛い空気が流れ、俺は何も言えなかった。

(....確かに、室長が幼児連れてんのは異様な光景だよな)

俺は心中で呟き、さっと目を逸らす。
室長の隣で、幼い美咲が不思議そうに首を傾げていた。

「という訳で伏見くん....」
「....何ですか」

「幼児はお好きですか....?」

室長はそう言うと、ちらりと俺の目を盗み見る。

「....!!」

俺は室長の絶妙な悪意の籠った言い回しに、内心で半歩後ずさった。
室長は尚も言葉を続ける。

「伏見くんが幼児がお好きな様なら....この八田美咲の世話を任せようと思うのですが」
「....な」

わざとらしく俺へ視線を送りつつ、室長は美咲の髪を再び撫でる。
美咲はそれに肩を竦めた。

....おい、陰険眼鏡....俺の美咲に触るな。

「因みに伏見くん。今の八田美咲は記憶や人格も肉体の年齢通りに巻き戻っている様です」
「....それが何なんですか」

「....今なら"色々な事"を教えられる、という事です」

....好きに、ね。

室長はそう言うと、再び眼鏡を光らせた。
対し俺は室長の言葉に目を見開く。

(美咲を、好きに調教出来る....だと!?)

余りにも魅力的なこの言葉に俺は思わずよろけた。

美咲にあんな事やこんな事まで.....!!
何でも俺好みにある事無い事吹き込んで好きに出来るなんて――――

「室長、美咲の世話は俺が....」
「伏見くんが幼児好きならお任せしましょう」

俺の言葉に、室長は台詞を被せてくる。

....どうしても俺を幼児好きだと言うことにしたいらしい。
自分だけショタコンのレッテルを貼られたのが、余程嫌なのか。

「....」
「伏見くん、どうなんですか?幼児好きだと認めますか?」

「....チッ、別に俺はガキなんて」

俺は苛立ちを込めて再び舌打った。

ガキは全く好きではないが、美咲は好きだ。
室長も解ってて聞いてくる所が鬱陶しい。

しかし室長の事だ。
俺が彼の望む言葉を吐くまで、絶対に美咲の世話を俺に任せはしないだろう.....

「....そうですか伏見くん.....。所で美咲くん、一ついいですか?」
「ん....何だよ?」

室長は不意に美咲の名を呼ぶと、すっと腰を折る。
訝しげに見上げる美咲の耳元に唇を寄せた。

....ふざけんな俺の美咲から離れろ。

「いいですか、美咲くん....彼に――――って言って下さい」
「え?いいけど....何でだよ?」
「何でもです。お願いしますよ」

室長は耳打ちをすませると静かに立ち上がる。
美咲が少し困惑した表情で俺を見上げた。

(チッ....室長、何を俺の美咲に吹き込みやがった....)

俺は内心で舌打ち、まだ少し困惑し気味の美咲を見下ろす。
美咲はちらりと俺を見上げると、細い声で小さく呟いた。

「さるひこ、お兄ちゃん....?」
「!!!!」

瞬間、脳が強烈に揺れる。
言葉に出来ない感情が胸の内を駆け巡った。

「さるひこお兄ちゃん、一緒に....暮らそ?」
「っ.....!!」

そしてそこから更にの追い討ち――――

「室長....」
「はい」

俺は気付けば欲望のままに言葉を吐き出していた。

「室長....俺、幼児大好きです!!」
「フフ、そうですか!!」


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そして今に至る。

「猿比古お兄ちゃん」

幼い美咲にそう言われると、こう....何処かたぎるモノがあった。
別に俺は室長とは違い、ショタコンではないが。

「....ハァ、美咲、昼メシ何が食いたいんだよ」

俺は自らの膝の上にちょこんと座る美咲に声を掛けた。

美咲は俺の言葉に、ぱっと顔を上げる。
それから綺麗な瞳を輝かせた。

「俺オムライス食いたい!」
「....」

無邪気な美咲可愛い。
俺は美咲が食いたい。

....オムライスか。
それならセプター4の向かいに美味い店があった筈だ。
そこにでも連れてくk....

「猿比古お兄ちゃん....作ってくれんのか?」
「え」

美咲は眩い程の笑顔で俺を見上げる。
柔らかい頬がうっすら赤く色付き、幼いながらも倒錯的な色気を醸し出す目の前の天使。

いや、それより美咲今何つった。

「....俺が作れって?」
「?違うのか?」

美咲はキラキラした瞳で俺を見上げる。
こいつ外食とかあんま知らないのか?

....クソ、そんなに期待した目で見るんじゃね....

「猿比古お兄ちゃん?」
「....っ」

美咲の可愛らしい顔。
美咲は俺を覗き込んで首を傾げる。

なかなかあざといポーズだ。

「....あんま期待すんなよ」
「!」

とうとう俺は折れた。
俺の言葉に、美咲は再びぱっと顔を上げる。

それから俺に抱き着いてにっと笑った。

「ありがとう猿比古お兄ちゃんっ!」
「.....!!」

抱き着いた美咲の体温が肌を通して伝わる。
.....ヤバい。

ドキンと俺の心臓は激しく脈打った。

(美咲が....俺に自分から)

愛する美咲に抱き着かれ、その幼い天使の微笑みで見つめられて....

これで理性が崩壊しない訳がなかった。

「....美咲」
「?何だよ?」

俺はゆらりと美咲の名を呼んで、口元に淡い笑みを浮かべる。

ガラ、と、心中で良心や常識が崩れていった。

(幼児だって、いい....美咲、美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲美咲――――)

あぁもう、限界だ――――
この可愛らしい人を、滅茶苦茶に犯したい。

つーか、犯す。

「....作ってやるのは良いけどよ」
「ん」

理性の檻は壊れ、心臓から本能が身体へ流れ出す。
俺はゆっくりと呟いた。

「美咲ぃ....他人に飯作って貰うってことは....やらなきゃいけねぇ挨拶があるって解るか?」
「?あいさつ...."いただきます"とか?」

俺の言葉に、美咲が可愛らしく答える。
背筋にぞくりと背徳感が走った。

("いただきます"は....寧ろ俺の台詞だっつの美咲ぃ....!!////)

何一つ性的な事など知らない美咲。
あぁ、今から俺はこの穢れない天使を犯すんだ―――

「ふふ....美咲ぃ、"セックス"って知ってるか?」
「せっ、くす?」

俺は高揚した声で、優しく美咲に囁く。
美咲は再び不思議そうに首を傾げると、上目遣いに俺を見上げて身を寄せた。

柔らかい身体が、俺の胸に沈む。

「はは、教えてやるよ―――美咲」

―――その、幼い身体に。
オトナの挨拶って奴をな。

俺は微笑んで、美咲の額にキスを落とした。
美咲はきゅっと擽ったそうに目を瞑る。

俺はそんな美咲の耳元に唇をよせ、そっとキスをすると微笑んだ。

「セックス、つーのはな....」

唇が自然と弧を描く。
情欲が浅ましく燃え上がった。

――――"いただきます"

俺は心中で呟くと、美咲の幼い身体を組み敷く。
そして俺は欲望のナイフを、その幼い身体に突き立てた――――



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猿「つーか室長、何でさっさと美咲を元に戻さなかったんですか。王なんだからそう言うの得意なんじゃ....」
宗「え、ショタガラスがなかなか可愛らしかったので....」
猿「キモ」

猿(ショタコン....)


さて書き途中の美咲ショタがあったので、ショタ入門も兼ねて書き上げて見ました(笑)

リクエストで猿比古幼児化を頂いたので、それの対になる話と言えばそうなのかも(^^*)
しかしやはり幼児化はいいですね....←

猿比古も美咲も子供の扱いに長けたタイプ(代表:多々良さん)ではなさそうだけど、一生懸命面倒見るタイプだと思います(^o^)
猿比古のアンナちゃんに対して親切な所とか。
結局二人とも優しいんですよね。

あ、次ページにおまけの後日談みたいなものです/

おまけ→



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