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□さぁ、啼きなさい2
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※美咲視点
※「さぁ、啼きなさい」の続き
※室長が鬼畜眼鏡ですのでご注意下さい。


俺が宗像に犯されたのは、憎々しい位に澄んだ青い空の日だった―――


「美咲君」

薄暗いセプター4の部屋に、宗像の声が響く。
宗像の骨張った掌が、机の下に押し込められた俺の髪をくしゃりと撫でた。

(....)

俺は黙って宗像の命令通りに、宗像の足下に跪いて宗像の性器を銜える。
躊躇いつつも宗像の性器に舌を這わせ、彼を恨みがましく睨み付けた。

宗像の性器は既に固く凝立していて、表面には苦いカウパーが伝っている。

(こんなの....っ)

まさか自分がいつか、同じ男性の性器を銜えさせられる事になろうとは思わなかった。

「....美咲君、随分従順何ですね」
「....」

宗像の言葉に、俺は言い返せずに表情を歪ませる。
必死に堪えていた涙がぽろりと頬を伝った。

「そんなに伏見君が大事ですか?」

宗像はそう良いながら俺の首筋に指を這わせた。

俺はただ黙って、宗像の性器を犬のように舐める。
俺には、この陵辱を受け入れるしか術が無かった。

(....猿比古....)

この目の前の嫌みな眼鏡の男は、猿比古の上司だ。
そして、俺の事が....好き、らしい。

「美咲君は優しいのですね、伏見君のクビを取り消して貰う為に....こんな事までしてみせるなんて」
「....っ!!」

宗像はそう言うと、薄く笑って見せた。

俺は宗像の言葉にキッと目を細めて、宗像を睨む。
瞬間、宗像の性器から口を離して俺は叫んだ。

「勘違いすんな!!彼奴の為じゃねぇよ!!」
「おや、ではどうして美咲君はこんな事をしているのですか?」

「っ....それは....!!」

俺は言葉を失って俯く。
なけなしの反抗も意味を成さず、俺は唇を噛んだ。

目の前の男は、猿比古の上司.....

(クソ、何したんだよ、あの馬鹿猿―――)

俺は泣いて紅く色付いた瞳で、ただ宗像を睨み付ける。
瞬間、俺を脅した時の、この目の前の美しい男の冷たい声が脳裏に蘇った。

『美咲君、伏見君の解雇を取り消して貰いたければ―――美咲君自身を私に捧げて下さい』

....聞けば猿比古は仕事上の何か重大なミスを犯したらしい。
そのせいで、クビにされ掛かっているとか。

『美咲君が私のものになってくれるのであれば、伏見君のミスは不問に付しましょう。』

宗像は優しげに笑い、そして俺を頷かせた―――

「ふふ、それとも美咲君は自ら望んで、私の部屋に犯されに来ているのですかね?」
「っ違....!!」

不意に宗像は意地悪く言う。

俺は意地悪な言葉を吐く宗像に涙目を向けた。
弱々しく宗像の言葉を否定して、それから再び俯く。

(....畜生っ)

....何で俺がクソ猿の仕事の為にこんな事しなきゃいけねーんだよ....!!

そう思うものの、俺はあの時、宗像の提案を振り払えなかった。

(っ....猿比古)

目を瞑って羞恥に耐えれば、瞼の裏に映るのは切なく口端を持ち上げる猿比古の姿。

猿比古は今でも俺の瞼の裏で、ボロボロに傷付いた様に笑うんだ。

――――お前の言う誇りが潰れちゃたなァ....美咲ィ....?

脳裏に浮かぶ猿比古の声。
吠舞羅を抜ける時の、猿比古の顔が忘れられなかった。

まるで、ひとりぼっちで生きている様な、悲しい笑顔。

「所で美咲君、誰が休んでいいと言いましたか?」
「え、――――んぅっ!?」

不意に、宗像の声。
そしてはっと気付いた頃には、口膣内に再び宗像の性器を押し込められる。

嫌だ。
苦しい。

「んっ、んん....っ!!」
「はは、とても美しいですよ、美咲君」

息苦しさと屈辱に再び涙が零れる。

(でも、ここは―――)

俺は必死に羞恥に耐えて涙を抑えようと目を瞑った。
苦しさの中、必死に宗像の性器に舌を這わせる。

(セプター4は、猿比古の―――)

猿比古の"居場所"だから。

俺は心中で切なく呟く。

猿比古のあの表情が忘れられなくて。
裏切られた事が悔しくて、辛くて、腹立たしかったけれど....それでも猿比古には。

猿比古には、幸せでいて欲しかった。

ボロボロに傷付いた顔して吠舞羅出てった猿比古が、見つけた居場所だから。

(猿比古を、クビにさせる訳には....)

―――これは、俺自身の為だ。

俺が、猿比古が居場所を失う姿を見たくないから....
だからやってる事なんだ。

宗像はなおも俺の首筋に指を這わせる。
俺は反射的にビクリと身体を強ばらせた。

「美咲君、もう、出ます―――」
「!」

宗像の声に、俺はビクリと目を見開いた。

瞬間、口膣内に熱い液体が注がれる。

(ひっ....!?)

俺は咄嗟に口内に注がれた熱量に身を引いた。
刹那、宗像の性器が口内からこぼれ落ち、俺の顔に性を飛ばす。

「っ!?」
「....美咲君」

ドロリとした精子が俺の顔面を白く汚した。
精子独特の濃厚な臭いが鼻に付く。

たらりと、口内の苦い精子が喉に垂れた。

(....気持ち悪い....)

そんな俺を椅子の上から見下ろし、宗像は静かに笑ってみせる。
優しく俺の頬に手を当てると、そっと自身の方へと俺の顔を向けた。

そして優しげに笑いながら、宗像は俺に残酷な言葉を言い放つ。

「ダメじゃないですか、全部飲んで下さらなくては.....」
「え....」

俺は宗像の言葉に半ば放心して声を漏らした。
目の前の美しい男には似合わない、残酷な言葉―――

「美咲君、まずは口の中のを全部飲み下して下さい」
「なっ....」

「言葉が難しかったですか?ごっくんして下さいって言ったんですよ?」

宗像は優しく笑いながら、俺の髪を撫でる。
その微笑みには、有無を言わさないものがあった。

俺は逆らえず、静かに口内に残っていた宗像の精子を無理矢理喉の奥へ流し込む。

(不味い....)

口内に嫌らしい毒味が尾を引く。

「っ、飲んだぞ....!!」
「はい、よく出来ました」

俺が涙目で言うと、宗像はにこりと微笑んだ。
そして優しく俺の頬を撫でる。

子猫をあやす様に宗像は俺を愛撫すると、それから静かに床を指さした。

「それでは、次は床に零れた分を舐め取って下さい」
「は」

俺は宗像の言葉に絶句する。
ちらりと宗像の指の先へ目をやれば、床にも精子が大分零れていた。

「さぁ、犬の様に跪いて舐めなさい」

宗像の口元が嗜虐に歪む。

「宗像....てめぇ!!」

俺は耐えきれない侮辱に宗像を睨み付けた。
宗像はそんな俺の言葉をものともせずに、上から俺の頭を押さえつけ、床に押しつける。

「早くしなさい.....それから、私の事は礼司と読んで下さい」

宗像の力は、流石は王。
俺ではとても太刀打ち出来ない程の力だった。

押しつけられた床から、粘っこい精子の臭いがする。

「....っ!!」

再び、目頭が熱くなり、涙が浮かんだ。
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