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□Animal passions
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瞬間、猿比古の掌が俺の内股を這う。

「っぁ!!////」
「いいのか美咲ぃ....そんな可愛い声出して....?誰かが見に来ちまうかも知んねーぞ」
「い、や....ダメッ...////」

猿比古は荒い息を吐きながら、よがる俺を見つめた。
何時も気怠げにしている猿比古の愉快そうな声。

猿比古は綺麗な顔を愉悦に歪めながら、俺の羞恥を煽る。

「吠舞羅のヤタガラスがこんな所でお巡りさんに犯されて....誰かが見たらどう思うんだろうなぁ....」
「っ....!?////」

耳元で猿比古が低く囁いた。
俺はビクリと身体を震わせる。

猿比古の甘い声が、脳髄を揺らした。

同時に、猿比古はいつの間にか取り出した自身の性器をヒタと俺の密壺に宛がう。

(!?////)

密壺に生温い質感。
猿比古の性器は既に完璧に固くなっていて、俺はその事実に息を飲んだ。

「ひ、や、止めろクソ猿!!」
「へぇ、口答えすんのかよ美咲....」

必死に言うと、背中から猿比古のねっとりした声。
欲情し切った、男の甘い声―――

猿比古は背後から、俺の唇に指でそっと触れた。
俺の柔らかい唇を、猿比古が優しくなぞる。

瞬間、ぞくりと身体が震えた。
唇を発端に身体全体が敏感になって行く。

―――犯される

瞬間、はっきりとそう感じて俺は目を見開いた。

「さ、る....やめ....」

涙目になって後ろに首を回すと、愛おしむ様に俺を見つめる猿比古と目が合う。
その表情に刹那俺が言葉を失うと、猿比古は静かに微笑んだ。

「止めねぇよ、美咲」

猿比古はそう言うと俺の唇を強引に奪う。

「んっ!?////」

口内に猿比古の舌が挿入されて俺は喘ぎ声を漏らした。
空気に晒された性器がビクリと脈打つ。

(っ、猿比古と....キス、してる....!?)

熱を貪る様な激しいキスに、俺は肢体の力を奪われた。
息苦しくなり、思考が融けて行く。

頭の中が猿比古の舌の感覚で一杯に埋め尽くされて、俺はきゅっと瞳を瞑った。

(さるひこ.....)

肉厚な舌の感触が、口膣内を犯していく。
俺は酔った様に霞んだ思考でただ猿比古に身を任せるしかなかった。

「っは....////」
「は、美咲....」

漸く猿比古からの長い口付けが終わると、俺達はぼうっと見つめ合う。
見ると、色白の猿比古の頬も朱に染まっていた。

「美咲、挿入れるぞ....」
「ふぇ...?////」

ただ熱に浮かされた視界の中、猿比古の余裕の無い声が響く。
俺は状況が飲み込めず、淡く声を漏らした。

そしてその瞬間、密壺が強く圧迫される。

「ああ!?////」

俺は突然の圧迫感に嬌声を上げた。
首筋に猿比古の荒い息遣い。

(お、俺の中に....猿比古のが!?////)

猿比古の先走りでぐちゃぐちゃに濡れた俺の密壺に、猿比古の性器が埋まっていった。

「あ、っいっ....ぁあ....!?」

言葉にならない痛みと屈辱感が全身を駆け抜ける。
性器に触れられるのとは訳が違った。

「は、美咲ぃ....どうだよ、俺のが美咲の中に入ってんだぜ....」
「っ.....ひっ!?」

瞬間、猿比古が大きく息を吐き、ガンと腰を打ち付ける。
それに伴って猿比古の性器が深く俺を貫いた。

「っああ....」

意識が痛みに朦朧とする。
俺は今、男に犯されてるんだ―――

瞳から生理的な涙が頬を伝った。

そんな一杯一杯の俺の気を知ってか知らずか、猿比古は更に俺を辱めようと言葉を繰る。

「美咲ぃ、立ちバックでガンガン貫かれんのはどうだ....?」
「っ////」

「淫乱な美咲のココ、こんな所で犯されてるってのに....きゅうきゅう俺を締め付けてくる....感じてんのかよ、美咲ぃ....!!」

猿比古の言葉が容赦なく俺の心臓に刺さった。

嬲られた密壺がきゅんと痙攣する。
猿比古の腰が打ち付けられる度、言い様のない屈辱感と背徳感が俺を襲った。

(や....止めろっ....!!////)

俺は言葉に出来ない悲鳴を胸の内で響かせる。

こんな所で、猿比古に犯されている自分が惨めだった。
それなのに、どうしてか身体は浅ましく猿比古の性器を締め付けていて....

(やだ....!!)

気付けば、俺の身体は猿比古の性器に貫かれる度、快感を感じる様になっていた。
触られてもいない俺の性器が脈動し、表面にカウパーが伝う。

ガクガクと膝が笑った。
力が入らない.....

「は、美咲膝笑ってんじゃねえか....しかたねぇな....」

背中から猿比古の声。
その声と共に、腹に回される猿比古の腕。

猿比古は優しく囁くと、俺の耳たぶに触れるだけのキスをした。

「支えてやるよ」

猿比古の声が鼓膜を揺らし、俺は震える唇で息を吐く。
猿比古の声が、俺の身体を熱く高ぶらせていった。

(あ、猿比古ぉ....)

背中からがっちり回された、自身を支える腕が妙に愛おしく感じられて俺は目を細める。
今の俺には、頼れるものがこの腕しか無かった。

「んっ....んぁ....う////」
「エロい声....こんな野外で、暗い路地裏で....敵に抱かれながら出す声じゃねーな」

俺が喘ぐと、猿比古がそっと囁く。
俺は益々赤面した。

(っ確かに.....俺、何て声出して....っ////)

改めて猿比古に指摘され、俺は羞恥から俯く。
こんな誰が来るとも解らない場で、男で有りながら男に犯される俺。

それは屈辱感と背徳感を孕んだ事実で。

どうしてか、俺の身体は滅茶苦茶に狂っていく。

「っう、猿比古ぉ....」
「....美咲」

堪らず猿比古の名を呼ぶと、猿比古も背中から俺の名を呼んでくれた。
それだけで、胸が熱くなる。

(っ、コレ....まるで)

俺は突然、さっき板東と見た映画を思い出した。

名を呼び合う男女。
深く挿入される性器と快感に狂っていく互いの身体。

....俺達は男男だけど

「猿比古、もうだ、め.....イくっ....!!」
「美咲、もう、俺も」

さっき絶頂をお預けされたばかりの俺の身体は早くも限界だった。

俺が涙声で呟くと、猿比古もそれに応じて言葉を返す。

そしてその刹那、猿比古に足を持ち上げられ、くるりと身体をひっくり返された。

「っきゃあああ!!////」
「....相変わらず女みてーな悲鳴」

驚いて悲鳴を上げると、猿比古の少し呆れた表情と向かい合う。
猿比古の、顔。

(....あぁ、睫毛....長)

極限状態の中、俺は向かい合った猿比古の綺麗な顔に、そんな事を心中で呟いた。
いつもは、気付かなかった.....此奴、こんなに綺麗な顔してたんだな....

猿比古は俺を一瞥すると、綺麗な唇を三日月に歪め、俺の鎖骨にキスを落とす。

猿比古の顔が瞬間近付いて、俺は思わず目を瞑った。
同時に、限界に達した身体がビクビクと痙攣する。

俺は涙目をそっと開いて必死に細い声を繰った。

「ぁ、猿比古....イく―――」
「ああ、俺の顔見ながら、イけよ....美咲」

猿比古は俺の言葉にそっと微笑んだ。
そして今度は再び唇にキスを落とす。

間近に迫る猿比古の顔。
その瞬間、突き抜ける様な快感が脳の内側で弾けた。

同時に、猿比古の腕が強く俺を抱きしめる。

「ん、ん―――ッ!!!/////」
「は....くっ!!」

俺は猿比古とキスをしながら絶頂を迎えた。
猿比古も同時に俺の中で果てる。

「ん.....ぁっ!!/////」

俺の中に、猿比古の熱い性が注がれていった。

「ふ、猿比古ぉ....」
「美咲....」

「猿比古ぉ....ぼーっと、する....////」

俺はくたりと猿比古の胸に倒れ込む。
くらくらする頭で上目遣いに猿比古を見上げれば、愛おしむ様な視線に射抜かれた。

「美咲、お疲れ....」
「....ざけんな////」

猿比古はそう言うとそっと俺を抱きしめる。
天の邪鬼の猿比古のそんな優しい行動が何処か擽ったくて、俺はふいと顔を背けた。

....こんな野外でセックスなんて有り得ねぇけど....

俺は猿比古の腕の中、そっと暖かさに包まれながら心中で呟く。
恥ずかしくて、ぽすりと顔を猿比古の胸に埋めた。

(ちょっと気持ちよかった、なんて....)

何でだろう。
有り得ねぇだろ....

(や、コレはきっと....あんな映画見たせーだ....きっとあの映画のエロ効果が残ってんだ!!////)

俺は無理矢理そう結論付けると、そっと猿比古を見上げる。
猿比古は今にも倒れそうな俺を優しく抱きしめながら、俺を愛おしそうに見ていた。

(猿比古....)

そう言えば、猿比古とこんなに静かに一緒にいるの....凄く久しぶりだな。

俺はそう思って再び猿比古の胸に顔を埋めた。
暖かくて、安心する。

(今だけは....いいよな)

青服の猿比古と、吠舞羅の俺だけど―――

俺は小さく心中で呟き、きゅっと猿比古の服に縋った。


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翌日


俺は板東が、十束さんや鎌本、翔平達と『俺にポルノ映画を見せれるか』で賭けていた事を知り――――

板東を全力でぶん殴った。



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BAnDoエンド(^o^)

三ちゃん好き過ぎて無理矢理話にねじ込んでしまいました←すみませんorz
因みに事後処理は噂のHSK猿比古が全部綺麗にしてくれたと思います。

リクエストありがとうございました!!

遅くなってしまい本当に申し訳ありませんorz

色々考えたら全然まとまらず恐ろしく時間ばかりが掛かりましたが、路地裏立ちバック....こんな感じで大丈夫だったでしょうか.....^^;

書き直しは何時でも受け付けますので、何時でも仰って下さい(^o^)
素晴らしいリクエストありがとうございました!!





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