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□ソピアの胸
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「早くしろよ美咲ぃ....」
「....!!」

見れば見るほど、猿比古の性器はグロテスクで凶暴に見える。
俺はそれを目の前にして、完全に硬直してしまった。

(....嫌だ)

急に中学の頃、猿比古と一緒にゲームしてた頃の事を思い出す。

俺が新作のゲーム買ってきて、猿比古誘って家で一緒にゲームして....
セックスとか、そんなの全然なかった。

当たり前か、俺男だし。
でも、今は女。

だから、猿比古は俺にこんな事させたがるのかな。
俺が今、女だから、あの頃みたいに無償で傍に居ることは出来ないのか....?

(猿比古....)

あの頃は、こんな事しなくても、傍にいたのに―――

「....っ」
「美咲....?」

(猿比古にとって、俺は何なんだろう)

気付くと、自然と俺は唇を噛んでいた。
瞬間、猿比古が目を見開く。

「おい、美咲....」
「....っ」

―――切ない。

「っんだよ....クソ猿」
「チッ....無自覚かよっ」

俺が小さく言うと、猿比古は忌々しげに舌打ちする。

猿比古は身体を起こすと、自分より一回りも小さい俺の身体を抱きしめた。
猿比古の身体が、男の腕が、俺の細い身体をきゅうと押し潰す。

(えっ....!?)

猿比古の突然の行動に、俺は瞬間息を飲んだ。
今俺、猿比古に抱きしめられてる.....!?

「美咲、こっち見ろ」
「....は」

俺はピクリと震えた。

その瞬間、クイッと顎に指を掛けられ上を向かせられる。
見上げれば、眉間に皺を寄せた猿比古の顔。

「....チッ、悪かった」
「え....さ、る?」

俺は静かに猿比古に向き直った。
呆然として俺は彼を見つめる。

「もう騎乗位とか言わねーから、その顔やめろ」
「は、何....」

俺が小さく言おうとすると、その前に猿比古の言葉が重なった。

「その今にも泣きそーなシケた面だ」
「....は、俺が何時泣きそうになったってんだよ」

俺は猿比古に言われて言い返す。
猿比古は苦々しい顔をしながら俺の頬をぎゅっと抓った。

「いひゃい!?////」
「童貞処女の美咲」
「何すんだこのクソ猿ぅうううう!!」

俺は猿比古の突然の暴行に腕を振り上げる。

(何なんだよ急に此奴は!!)

右ストレートでぶっ飛ばす!!
真っ直ぐ行ってぶっ飛ばす!!

苛立つ気持ちも高まり、俺は速度を付けて猿比古の顔めがけて拳を振り下ろした。
その拳を颯爽と受け止め、猿比古は口端を持ち上げる。

「そうだ美咲....お前はそういう顔してればいいんだよ」

猿比古は小さく零すと、俺の身体をぽんと押して自分から下ろした。

「わ....」

俺はバランスを崩してベットに倒れ込む。
猿比古の瞳が静かに俺を捉えて微笑んだ。

(!?////)

途端、俺の心臓はきゅんと締め付けられる。

(く、クソ....今のは幻覚だっ....!!)

微笑んだ猿比古の顔が、頭から離れない....。
どうしよう、ドキドキする―――

「で、みぃさぁきぃ....」
「あ?」

「三回」
「へ」

俺の幻想気分を猿比古は見事にぶち壊してそう言い放った。
KYもここまで来るともはや鮮やかだ。

「チッ....だから、騎乗位は勘弁してやるけどよ.....何かしらの方法で三回イかせろ」
「はぁあ!?」

一瞬ドキドキし掛けただけにこの横暴な猿比古が妙に憎い。
KYつかAKYの方だな此奴はよぉ....!!

「うるせーな、コッチはコレでも譲歩してんだよ解るか単細胞生物」
「なっ、誰がアメーバだ!!」

先程までの優しげな雰囲気は何処の犬に食わせてきたのか、猿比古の態度は再び俺を小馬鹿にしたようなものに完全に戻っていた。

落ち着くような、残念な様な....。

「あーそうだ、フェラしろ」
「はっ....何言って!?////」

「その位なら幾ら童貞処女の生娘美咲にも出来んだろ」

猿比古はそういうと俺の頭を掴む。
そして無理矢理自身の性器の前に俺の顔を近づけた。

「っ....////」

俺の目の前には、そそり立つ猿比古の性器―――

「おいやめろっつのサル!!////」
「あー、萎えた、美咲の可愛くない態度で萎えた責任取ってぺろぺろしろ」
「知るかよクソ猿っ!!んぅっ....!!////」

猿比古はそう言うと力尽くで自身の性器を俺の口にねじ込む。
俺は突如として口の中に広がる苦みに、声にならない悲鳴を上げた。

「!?んぁっんん....////」
「はは、上手にちゅぷちゅぷしろよ....美咲ぃ....」

逃げようにも、頭を押さえられていて逃げられない。
猿比古の性器が俺の口膣内を犯す。

「んんっ....ゃあ////」

(猿比古のが、俺の口の中にっ....)

しかも、口の中でどんどん大きくなってる。

「美咲、舌使え」
「!?」

猿比古は小さく吐息を吐くと、静かに俺に言った。
俺は生理的な苦しさから涙目になりながらも、そろそろと猿比古の性器に舌をくっつける。

(ぬるぬるしてやがる....)

猿比古の性器は生ぬるくて、それでいて堅くなってた。
表面には苦い先走りが伝っている。

「んぅ....////」
「....は、美咲ぃ、もっとしゃぶるように」

猿比古は小さく催促した。
ちらりと見上げれば、猿比古の顔は快感に歪んでいる。

(猿比古....気持ちいい、のか....?)

俺は心中で呟いて、それから猿比古の性器に舌を押し当てた。
じゅる、と音をたてて、猿比古の性器に舌を這わせる。

「....美咲」
「ん....」

軽くピストン運動の様に性器を舌で抜いてやれば、猿比古が気持ちよさそうな声で俺の名前を呼んだ。

(....猿比古)

妙にそれが、俺を熱に浮かされた様な気分にさせて、俺は懸命に猿比古の性器をしゃぶる。

猿比古が気持ちよさそうに吐息を漏らすのが少し嬉しかった。

「美咲....も、いい」
「ふ?....んんっ!?////」

不意に猿比古が掠れた声で囁いて、俺の頭をぐっと引き寄せる。
瞬間猿比古の性器がぐっぷりと喉の奥までくわえ込まれて息が止まった。

「美咲っ....」

その刹那猿比古の性器が大きく脈動する。
そして喉の奥に熱い液体が注ぎ込まれた。

....流石にこれが何を意味するか解らないほど俺は子供じゃない。

「ん、ふぁっ....!!」
「ハァ....っ」

ズボッ

猿比古の性器が引き抜かれると、口内にも僅かに猿比古の精子がばらまかれた。
苦い。

「ハッ....早漏野郎」
「淫乱」
「んだとコラァ!?」

俺が猿比古を煽ると、猿比古も負けじと言い返してくる。
俺は聞き捨てならない言葉にぎっと猿比古を睨んだが、猿比古は素知らぬ顔だった。

「俺の性器美味そうにくわえてたなぁ....美咲ぃ?ホントは好きなんだろ?」
「んな訳あるかよっ!!////」

俺は猿比古を小突いてむっと眉根をつり上げる。

べ、別に俺は淫乱とかそういうのでやってた訳じゃねーから!
猿比古が気持ちよさそうにしてるから....

い、いや!!
別に猿の為でもねーけどっ!!

「....美咲」
「ん、何だよ....」

胸中でぐるぐると問答していると、不意に猿比古に名前を呼ばれる。
そして優しく見つめられた。

その視線に、俺は目を細める。

(猿比古....)

今日一日で解ってしまった。

今日何度見たか解らない猿比古の優しい笑顔。
俺は、その顔に弱いんだ。

「....猿」
「じゃあ美咲、後二回な」

「....」

猿比古はにっこりと笑いながらそう言う。

....。
今何つった....?

「はぁあ!?あ、後二回って....」
「最初から三回って言っただろ」
「う、ぐ....っ」

そういえば散々言ってたな。
てことは、まだ、お、終わらねぇのかよ!?

俺は涙目になりながら猿比古を見上げた。
猿比古はにやにやと嫌らしい笑みを浮かべて俺を見ている。

「次はパイズリとかでもいいけど」
「やらねーよ!!////」

本当にもう此奴嫌だ!!

俺が叫ぶと、再び頭を捕まれる。

「じゃあ」
「っ」

見上げると、猿比古が加虐的な笑みを浮かべていた。
目の前には、再び猿比古の性器が宛がわれる。

「ぺろぺろコースだな....」
「きゃああああ!!」

俺の絹を割いたような悲鳴が部屋に響いた。

そして俺はきっちり猿比古が三度イくまで、猿比古の性器に口膣内を犯され続けた―――



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【後書き】

その後結局青の王に何とかして貰いました。
「お前結局何もしてねぇじゃねぇか!!」
って事で美咲は猿比古を殴ったが猿比古に反省の色はなし。
寧ろ恍惚とする始末。
猿比古の業界ではご褒美です。

何はともあれ初の女体化小説でした。
いくら猿美でも身体は男女なので、何処までやっていいものか迷ってこうなりました←
初期案では美咲がゴム着けろと煩く言うも、猿比古が驚異のスルースキルでそれを無視して中だししてたんですが.....
異性同士でそれはちょっとと思い、管理人がチキンな為に本番シーンが無くなりましたすみませんorz

猿比古は美咲の泣き顔見てると局所的に一部が元気になるタイプだとは思うんですが、結局本当に美咲が辛そうなのは無視出来ないかなとも思います。
突発的に無神経な事して美咲を傷付ける事はありそうですが。
やっぱり猿比古は無意識的にはいい子だなと思うし。
.....という幻想も地味に込められます。

ここまで読んで下さりありがとうございました!



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