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□St. Valentine's day
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【SIDE:厨房】

美「....」
多「八田」

美「!ん、十束さん」
多「何食べてるの?」

美「....板チョコっす」
多「....余りの?」

美「....」
多「猿くん、カレーいっぱい食べてたよ」
美「....そ、すか....////」

多「で、その板チョコは何かなぁ....?」
美「....十束さん、本当は解ってんでしょう////」
多「はは、ごめんごめん、睨まないで」

多(八田は可愛いなぁ)

多「その板チョコ、カレーの隠し味に使った奴の余りであってる?」
美「....っす////」

多「俺はすぐ気付いたよ、隠し味はチョコだって」
美「.....流石十束さんっす....////」

多「ま、バレンタインだもんね」
美「....っそういうんじゃねっすから....////」
多「ふーん....」

多(そんな真っ赤な顔で....何を言ってるんだか...)

美「....っ////」
多「....ん?」

美「....猿も、気付いたっすかね....////」
多「....」

多(....八田って実は相当.....猿くんの事....)

多「....はは、どうだろーね」
美「ま、まぁ....あのクソ猿が気付くわけねーよなぁ!あの猿だもんな!!はは....」

多「....」

多(猿くん....か)

美「....ん、どうしたんすか多々良さん?」
多「....あ、いや.....何でも....あ」
美「あ?」

多(いー事思い付いた♪)

多「.....ねぇ八田、ソレ、一口頂戴」
美「?このチョコっすか?食い掛けっすけど....」

多「いーの」
多(寧ろ、食べ掛けの方が)

美「?どぞ」
多「ん、八田が食わせて」

美「えぇ!?何なんすか今日の十束さん....やたら甘えて来ますね....」
多「バレンタインだからね....甘いモノに飢えてるんだ」

美「何すかソレ(笑)ま、いいけどよ....はいあーん」
多「あーん」

多「んむ、ありがと八田♪美味しい」
美「どーいたしまして!十束さん!」

多(八田ってここまでやっても俺の気持ちに気付かないんだよな.....)

美「ん、ちょ!?十束さん何すっ....!?////」
多「頭なでなでー」

多(まぁそこが可愛いんだけど....)

美「が、ガキ扱いすんなっ!!////」

多(うーむ、鈍感.....)


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【SIDE:吠舞羅】

世「マスター」
草「ん、何や世理ちゃん」
世「ふふ、私からのバレンタインアンコよ」

草「んっ!?あ、ありがとな」
世「貴方ならもう色んな女性からアンコを貰ってるかも知れないけど.....」
草「いやぁ....流石にアンコは貰てへんわ」
世「あら、意外だわ.....モテそうなのに」

猿「草薙さん、副長の言葉は"アンコ"を全て"チョコ"に置き換えて考えないと駄目ですよ」
草「伏見お前もなかなか苦労しとるな....」
猿「....」

宗「あ、それでは私からも皆さんに....」
草「ん、おおきに.....」
宗「胃薬を」
草「!?」

宗「ふふ、セプター4内では隊員に泣いて喜ばれましたよ」
猿「それはセプター4の隊員が皆、副長のアンコ食べさせられ過ぎて胃を痛めてたからですけどね」

鎌「え、仕事場でアンコが出るっていいじゃないすか....俺アンコ好きっすよ?」
世「!!本当!?鎌本君....!?」
多「あれ、何か芽生えてる....」

宗(鎌本君.....貴方の事は忘れません)
猿(三下....てめぇはミスを犯した....)

宗「ま、まぁそれじゃあそろそろ私達は帰るとしましょう」
猿「そ、すね....」

猿(結局....美咲には会えなかった)

宗「本日はご招待いただきありがとうございました」
草「おう、また来いや」

猿(もう、帰るのか....)

猿「えーと、美咲は...」
草「あーはいはい、伏見お前ってホンマに分かり易いな」
猿「....」

多「八田なら今日はもう出てこないと思うよ?」
ア「猿比古、会いたかった?」

猿「....チッ」

猿(当たり前だろ....)
多(ま、寧ろ八田に会うためだけに来たとも言えるよね....(笑))

多「....」

多(本当は、八田も....)

多「....猿くんが」
猿「え?」

猿(十束さん....?)

多「猿くんがどうしてもって言うなら....八田に会える様取りはからってあげてもいいよ」
猿「え....本当ですか?」
草「!?多々良?」

尊「....」

多「ただし、八田にあっても絶対意地悪しないであげてね」
猿「....はい」

猿(チッ....調子狂う....やっぱ苦手だ、この人)

多「うん、じゃあ猿くんだけおいで」
宗「えっ私も....」
草「室長はん、アンタは帰れ」
宗「え....っ」

多「付いておいで、猿くん」
猿「....っす」

尊「....」
宗「っす、周防....私も美咲君に会いたいです」

宗(同じ王たる貴方なら....私の気持ち理解してくれますよね....!?)

尊「....」
宗「....」

尊「燃えろ」
宗「周防!!!」

宗(周防、貴方もですか....!?)

草「室長はんは帰ってひとりぼっち忘年会でもやっとれ」
宗「うう、もう年明けてます....」

宗(吠舞羅の皆さん私に対しての敵意が強過ぎやしませんか....)
草(此奴も八田ちゃんケツ狙っとるんや....油断は出来んわ)
尊(宗像....俺の犬には近付けさせねぇよ)

宗「っ淡島君....せめて一緒に帰りま....」

世「そう、そうなのよ!!アンコはまさに人類(リリン)の生み出した文化の極みで....!!」
鎌「....」

草「聞いとらんな」
宗「....あ、淡島君まで....!!」
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