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□君の身体は甘い
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※屋上でヤりまくるだけ
※中学生猿美が恋人設定


「っラッキー!誰もいねぇじゃん!!」
「走ると転ぶよ、美咲」

「転ばねぇよ、なめてんのか!!」
「うん」
「なんだとテメェ!!」

昼休み。
季節は秋になり、少し肌寒くなり始めた頃の事。

八田と伏見は昼食を片手に、連れだって屋上に上がった。

静けさを破る様にはしゃぐ八田に、気だるげにその後を追う伏見。
教室は騒がしい上、人の目が有るので、二人は人のいない屋上を好んだ。

「猿、それ一口」
「美咲がちゅーしてくれたらやる」

「はぁあ!?////ば、馬鹿じゃねぇの!?じゃあ要らねぇよ!!」
「要らないの?じゃ、キスだけ貰う」

ちゅ。

昼食のオカズに託け、下らない会話をして、触れるだけの子供じみたキスをする。
それだけで、中学生のまだ幼い恋人達は気持ちを昂らせた。

「あーっ!!何すんだクソ猿ッ!!////」
「....あーはいはい上げれば良いんだろ」
「えっ、くれんの?」

八田が期待したように伏見を見上げる。
伏見はその顔を見て少しばかりの嗜虐心が芽生え、意地悪く笑って見せた。

そして、八田が欲しがったオカズを箸に掴んで、ひょいと八田の頭上に持ち上げて見せる。

「はい、上げた」
「お約束かよ殺すぞ!!」

八田が怒って怒鳴れば、伏見は楽しそうに微笑んだ。
その顔がとても綺麗で、八田はつい、文句の言葉も忘れてしまう。

「む、クソ猿....////」

(やっぱ、格好いい....)

八田は改めて自分の恋人が端整な顔をしていると気付いて赤くなった。
普段は伏見の事を友人の様に扱う八田も、こんな時ばかりはこの男を恋人として意識せずには要られない。

「みぃさぁき、何赤くなってんの?」

八田が一人で赤面していると、隣の伏見が声を掛けた。
八田に顔を近付けると、耳元で囁く。

「そんな可愛い顔して....誘ってるの?美咲....」
「は、誘っ....!?////」

伏見の艶を帯びた声に八田は肩を震わせた。

勿論、伏見は対八田攻略に関して、自身の声が強力な切り札になる事は良く解っている。
八田が慌てる様子も、伏見には予想がついていた。

それでも伏見にとって、自分の言葉で八田が過敏に反応するのは嬉しくて仕方がない事で。
つい下らない場面で早々に切り札を切ってしまう。

「どぉした?美咲ぃ....俺とシたい?////」
「ぐ....猿////」

淡く口端を上げる伏見に対し、八田は余裕無さげに口をあわあわさせた。
それからふと俯くと、ぽつりと消え入りそうな声で呟く。

「し、たい....」
「え?」

八田の呟きに、伏見は思わず気の抜けた声を漏らした。

「な、何だよ!!テメェが聞きやがったんだろクソッ!!////」
「え、いや、うん....////」

真っ赤になって怒鳴る八田に、伏見は少し顔を赤らめる。

(純情ビッチな美咲可愛い....////)

きゃんきゃん騒ぐ八田を横目に、伏見は一人胸中で呟いた。

そして愛しい八田に向き直ると、涼しい顔で言って見せる。

「じゃあさぁ美咲ぃ.....今日はまず、美咲が一人でオナニーして見てよ」
「へ」

伏見が言うと、今度は八田が驚いて気の抜けた声を漏らした。
瞳をぱちくり瞬かせて、八田は伏見を見上げる。

「美咲がオナニーするとこ、見たい」
「ななななな!?////」

「美咲、喋れてない」

伏見の言葉に、八田は耳まで真っ赤になりながら震えた。
その様子に伏見は一人胸を高鳴らせる。

(俺の美咲、可愛い////)

伏見は八田の耳元に唇を寄せると、優しくキスをした。
八田はそれにすらぴくりと震える。

「美咲、恥ずかしくて出来ない?」
「なっ!?」

伏見が甘い声で八田を挑発すれば、案の定八田は刺々しい声を上げた。

「だ、誰が....恥ずかしくなんかねぇよ....!!」
「ふーん、じゃー出来るよねぇ?み、さ、きぃ?」

伏見が尚も迫ると、八田は言葉を詰まらせて黙りこくる。
それから顔を真っ赤にし、恥ずかしげに俯くと、八田は渋々ズボンのチャックに手を掛けた。

その様子に伏見はゴクリと生唾を飲む。

「クソ....ッ、猿、覚えてろよ....!!」

八田は涙目になりながらも、反論出来ずにただ呟いた。
伏見はニヤリと口元を歪め、八田のズボンをずり下げてやる。

八田は悔しそうに顔を歪め、それから黙って下着の中に指を忍ばせた。

それを見て伏見は不機嫌そうに舌打つ。

「ちょっと美咲、パンツ脱げよ」
「はぁあ!?嫌に決まってんだろ!!」

「脱げってば、弄ってる所見れねぇだろぉが!!」
「見なくていいっ!!////」

両者必死の攻防の末、とうとう伏見が八田の下着を剥ぎ取る事に成功した。
八田は口汚く伏見をなじり、伏見は勝ち誇ったように下着を握り締める。

「あああクソ猿返せ馬鹿!!////」
「ヤだね、これは俺のだ」

「俺のだ馬鹿野郎!!////」

八田はワイシャツの裾を精一杯伸ばして前を隠そうとするが、伏見はそれすら許さなかった。

下半身何もめとっていない八田の両足を掴み、高く掲げる。

「いっ....!?////」
「フフ、絶景だよ美咲....」

両足を持ち上げられ、更に惜し気もなく広げられる。
耐えきれない羞恥に八田は上擦った悲鳴を上げた。

対して伏見は、最愛の八田の身体と征服感にぞくりと身を震わせる。

「ホラ、早くオナニーしろよ、美咲ぃ....」
「っ....////」

伏見は舌を出して唇を嘗めた。
八田は恥ずかしさに震え、怒りと熱の籠った目で伏見を睨み付ける。

「猿っテメェ....!!」
「んー、どうした美咲ぃ?恥ずかしくなんかないんだろぉ?」

「....っ!!////」

八田は今頃になって、伏見に乗せられた事を後悔した。
しかし今から事を切り上げる術など、八田には思い付かない。

「クソっ、猿....!!」

八田はこれ以上無い程に頬を赤く紅潮させて、ゆっくりと自身に手をやった。

伏見のねっとりとした視線が、性器に触れる八田の手に絡み付く。

(クソ猿....見てんじゃねぇよ....!!)

八田は心中でそう罵りながらも、伏見の視線が自身を昂らせていることにも気が付いていた。
それが一層、八田の羞恥を煽る。

「くっ....」

八田は浅く息を吐いた。
刺激を受けて、性器が徐々に硬度を持ち始める。

ちらりと伏見の方を見れば、伏見も唇を恭悦に歪めて八田を眺めていた。

(見んな....馬鹿....)

八田は心中で再び呟くと、びくりと身体を震わせる。
性器から享受する快感が、八田の理性を奪いつつあった。

八田の瞳に涙が浮かぶ。
伏見は再び口端を持ち上げ、八田に囁いた。

「見られて感じてる何て、淫乱だな美咲」
「っな....!」

伏見は言葉で八田を辱しめると、そっと八田の唇を奪う。

「っう.....!?////」

八田が瞬間喘ぎ声を漏らすと、伏見は直ぐに八田から顔を離して笑みを浮かべた。
伏見は八田の身体に目をやると、誘う様に囁く。

「ほら美咲ぃ、も、キツいんじゃねぇの?」
「っ、んな事!!////」

「フフ、また強がり?でも美咲、もうイきたいって顔してる」
「.....っ////」

伏見は八田の身体を性的な視線で舐めるように視姦した。
そして、嗜虐心に顔を歪める。

「ホラ、イけよ?俺の前で、....ちゃあんと見ててやるからなぁ」

伏見は震える声で呟くと、再び八田に口付けた。
今度は、奥まで舌を差し入れて、口膣内を縦横無尽に犯していく。

「んんっ!!////」

八田は小さく喘ぐと、迫る絶頂に大きく身体をのけ反らせた。

(ひ、ぁ....猿の舌ぁ.....////)

瞬間、八田は愛しい人からの口付けに意識を乱され、理性を失う。
その刹那、快感は絶頂を迎えた。

(ふ、ぁ、猿っ....猿比古ぉ....////)

八田は伏見とキスを交わしながらイき果てる。
快感の波が八田の身体を駆け抜け、八田の身体は芯を失った様にぐたりと倒れた。

「....美咲」

伏見は八田が射精を迎えたのを確認すると、漸く唇を離す。

「はぁ、ぁ、猿....比古////」

八田は赤く染まった顔を伏見に向け、上擦った声で名前を呼んだ。
潤んだ瞳が伏見を煽る。

「美咲、エロ過ぎ....」

伏見は限界を感じて呟いた。
それから、優しく八田に微笑み掛ける。

「美咲、良くできました。上手にオナニー出来たね」

甘く囁くと八田の身体に跨がった。

「御褒美に、うんと気持ち良くしてあげる」

伏見は吐精感に放心する八田の髪に、そっと自身の指を絡める。
指先で柔らかい髪を弄ぶと、その髪先にキスをした。

「猿....?」

八田はそんな伏見の情欲には気が回らない様で、ただ溶ける様な声で呟く。

伏見は八田の幼さに微笑んだ。
それは、八田が伏見以外の愛を知らない何よりの証明でもあるから。

「美咲、入れるよ」

伏見は堪えきれず囁いた。
愛しい八田の身体を目の前に、まだ中学生である伏見の自制が利く訳がない。

「は、ごめん、美咲....痛いかも」
「え?.....っあ!?////」

伏見は自身のグロテスクな一物を取り出すと、八田の身体にグイと埋め込んだ。
八田は甲高い悲鳴を上げて、生理的に伏見の身体を拒もうとする。

伏見は腕を持ち上げた八田の身体を手早く押さえ込んだ。

「暴れないで」
「や、猿....痛いっ!!」

八田は目に涙をいっぱいに溜め、身体を捩ってよがる。
八田が辛そうに顔を歪めると、伏見はその額にキスを落とした。

「....美咲、愛してる」
「っ....////」

少しでも八田の気を紛らわせようとした、伏見の気遣いだった。
八田は伏見の不器用な優しさに、少し微笑する。

その瞬間、伏見は八田の身体が弛んだのを見逃さなかった。
一気に自身で八田の最奥を抉る。

「がっ.....!?////」

「は、全部入ったよ.....美咲」

八田は受け入れた質量の大きさに喘ぎ、伏見は快感に息を吐いた。
八田の中で、伏見の自身は質量を増していく。

「奥、いっぱい擦ってやるからな、美咲....////ほら、哭け!!」
「っ!!////」

伏見は八田の身体を貪るように何度も突き上げた。
八田の痩せた身体は、その度にビクンと跳ね上がる 。

「ふぁっ!?////」

不意に、ある一点を掠めると八田が大きく哭いた。
伏見は目を細めて、八田の反応を見る。

(く、ココか....)

伏見は心中で呟くと、その一点を執拗に攻め立てた。

「ひっ、ぐ.....っ!?////」

八田は小刻みに身体を痙攣させながら、愛らしい顔を快感に歪める。

「ぁ、猿比古....っ!!」
「何、もうイきそうなの?また?」

八田が弱々しく伏見の身体に縋ると、伏見はそれに微笑んだ。
八田が自分の身体を受け入れて、こんなにも乱れていると思うと伏見の胸は熱くなる。

「....いいよ、俺も....イきそ」

伏見は熱っぽく吐息を吐くと、八田の身体を強く抱きしめた。

それに応える様に、八田も伏見の身体に縋る。

伏見はピストンを加速させると、八田の顔を覗き見た。

快感に融け、もう、自分が誰だかもよく解ってないんじゃないかという八田の顔を見て、愛しさが込み上げる。

「好きだよ、美咲」

伏見は思わず呟いた。

「美咲さえいればもう何も要らないよ」

そして、一際強く八田の身体を突き上げる。
伏見の胸にあるのは、八田への愛しさばかりだった。

伏見は八田の身体を強く抱きしめながら、その身体に自身の欲を放つ。

八田もそれに呼応するように、伏見の腕の中で二度目の絶頂を迎えた。

(猿比古....)

意識の限界の中、八田は確かに伏見が自分を愛おしそうに見つめるのを目にする。

(俺も、好き)

八田は小さく心中で呟いた。

(ずっと、好き)

―――ずっと、一緒に居てくれよな。

八田はぼんやりとした意識の中、小さく胸に願いを抱いた。

その後くらりと目眩がして、八田は伏見の胸に身体を預ける。
疲労と、伏見の体温に八田は眠るように瞳を閉じた。

「美咲?どした?」

そんな八田の様子を心配してか、伏見がそっと声を掛ける。

「っと、疲れた....悪ぃ」

八田は小さな声で答えると、きゅ、と伏見の服の裾を摘んだ。

「....疲れたなら寝ちゃってもいいよ、美咲。俺誰か来ないか見てるからさ」
「ん、サンキュ....」

八田はとろける様な暖かい幸せの中で意識を手放す。

そのまま、八田の無垢な願いは猿比古に告げられることなく、八田の胸の底に沈んでいった。

伏見はその様子を一部始終眺めると、小さく微笑む。

(こんな時間が永遠に続けばいいのにな....)

きっと大丈夫だよな。
俺だけの、愛しい美咲―――

伏見は自分の腕の中で眠る、愛しい人を眺め、一人胸の内で呟いた。


-fin-

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