脱色原作沿い

□強制的な旅へ
3ページ/3ページ



一人でもんもんと悩んでいると、美形青年が声をかけてきた。



「あのー、コメントを一言……」


そう言って、再度差し出されるマイク。



私はチラリ、とそのマイクを一瞥し_____





制服から文庫本を取り出して、これ見よがしに読書を開始した。


「わざとらしくスルー⁉」




背後で思いっきり青年が叫ぶが、知ったことではない。
理由はわからないが、私の警報が音をたてて鳴っているのだ。







関わらない方がいい、と。




それに、美形と言うのはそれとなく苦手だ。
…なんか腹に一物ありそうだし。





そう自分の中で結論付け、私は本に目を戻した。
ちなみにこの本は昨日購入したばかりの品である。

ちなみに最新刊だ。
電○文庫の最近アニメ化した作品。




実を言うと続きを読みたくてウズウズしていたのだ。


前巻の次巻予告に意味深なことが書かれていたし。
この際一気に読んじゃえと、私は文章を目で追おうとし______









瞬間、本が灰になった。
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ